森へ、川へ、誘える私たちでありたい。アースガーデンからみなさんへ。

明けましておめでとうございます。アースガーデンの田川です。

今年も1月21〜22日の土日でearth garden “冬” 2023を開催します。

鼻から入る冬の空気がスッと冷たいけれど、新しい1年を感じさせてくれる爽やかな2日間になるといいなと思っています。マーケットをメインに、餅つきや獅子舞に大鍋など、新年らしい企画やパフォーマンスもありますので、是非お越しください。

人の輪が少しずつ広がっていくような年に

今、アースガーデンとして何をお客さんに体験してもらいたいのかな?と年末年始に考えていました。年末にちょうどアースガーデン代表南兵衞と民謡クルセイダーズの田中さんとの対談記事が掲載されました。

この記事を読んでいて思いついた光景が森の中で踊る、盆踊りの人の輪でした。

このコロナ禍でアースガーデンは、西東京の秋川渓谷に位置する多摩あきがわライブフォレスト自然人村にステージを建てました。ここでライブをしてくれた「民謡クルセイダーズ」や「こでらんに〜」が民謡を演奏すると、踊りの輪ができます。最初は数名で、1曲が終わる頃にはためらっていた人も輪に入って、森に見守られながら、時に焚き火を囲みながら、みんなで踊ります。

盆踊りが楽しいのは、音楽に合わせて踊ること自体も楽しいですが、たまたま一緒の踊りの輪に立ち合った人との偶然の出会いと、その場に来たという必然の中で、他の人の踊る様子や笑顔を見ながら、踊れることです。笑わせるように楽しく踊る人、美しい手の動きをする浴衣姿の人、子ども、いろんな人がいます(妖怪盆踊りのみなさんが、妖怪に扮して踊っていた開催もありました!)。

元々アースガーデンの魅力の一つとして、私が子どもの頃田舎の町内会で餅つきやどんと焼きをしたような、堅苦しくなく、みんなでゆったりと楽しめるところだと思います。ボランティアさんが一緒に活動してくれることでより心の暖かさが膨らんでいるのです。

一人で、もしくは家族や少人数の仲間で楽しむことに慣れてきた私たち。フェスで出会う人たちと、その感情や笑顔を、同じ時間と空間を通して、今年こそリラックスして過ごしてもらいたいと思います。

出会いを胸(側)で受け止めたい

その味わい方ですが、向き合って胸(側)で受け止められる年になるようにと願っています。ここ数年、知らず知らずのうちに、背中が丸まり、心の中で他人に背を向けてしまいがちでした。

アースガーデンは昔から変わらず、エコ&オーガニックというテーマを大切にしています。それは表立っていることばかりではありませんが、様々な課題を思いやる心から生まれた物や、自然を感じられる作品などが多くあり、マーケットを通して体験いただけます。また、ワークショップでの体験コンテンツも、年間通してアースガーデンの魅力として益々力を入れていきたいです。

その魅力や想いを感じていただくのに、人とゆったり向き合えることはとても大切なことだと思うのです。

森へ、川へ、誘える私たちでありたい

代々木公園での開催では、作り手との出会いとお買い物、そして、その場で体験いただけることを展開しながらも、自然の中で活動する人たちと出会いご縁を繋げるきっかけにしていただきたいです。また、各地の自然の中でのフェスを実施することで、森へ川へとご案内したいと思います。

先日こどもを持つお母さんから聞いたことなのですが、そこのお子さんはスマホやテレビなど、自分の前面からの一方方向からの音ばかりを聞き取ろうとすると。それの真意はわかりませんが、そう心配になる気持ち自体はよく理解できます。どこにいても音は四方八方からするものですが、自然の中に入ると音に包まれるような感覚になります。人工音がなく、背後から左右から、音や気配を感じることができるのは、動物としてとても大切なことだと思います。

森の中でのフェスでは、早めにきて会場周辺の散歩を楽しむ方は今もいらっしゃいます。演奏中も楽しいですが、そんな気持ちで会場の脇を流れる川や、森の中で自然音を楽しむのも素敵です。夜のキャンプも是非。

耳だけではなく、すべての感覚にとって、自然の中で過ごし体験することは、人の心の癒しと支えになってくれると思います。

これは私の欲ですが、それを通して、自然を大切にしたくなるような体験や気づきがあって、日々の暮らしの小さな選択にも変化が訪れたら本当に嬉しいです。

今年こそ肩の力を抜いて、みんなで遊びたい!!・・・そんな気持ちに寄り添えるような開催を今年も頑張ります。まずは、earth garden“冬”を、今年の新年会として初フェスとしてお越しください。お待ちしております!

田川登美子