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【コラム|感じるために生きている】子どもと“白い時間”を過ごす

今年もNatural High!を開催することとなりました。私が言うのもなんですが、とても美しいフェスです。ここ数年は入場者数を少なくしているのでより贅沢で、お客さんで来たいなぁ~と思ってしまいます。でも、道志の新緑の中で、家族連れのお客さんや、友だち同士で楽しそうにしているのを見ていると、清々しい気持ちになる・・そんなお祭りです。

うちの長男がまだ3才だったときのことです。もう20 年位前のことですが、家族3人でチリに自転車旅行に行ったことがあります。贅沢な体験でした。

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砂漠からパタゴニアまで2ヶ月ほどかけて南下していく旅だったのですが、途中離島に渡って10日ほどのトレッキングをしました。トレッキングが終わった頃にタイミング悪く嵐がきてしまい、来るはずの船が島に来ないという出来事がありました。一時は小屋に逃げ込んでやり過ごしたのですが、少し弱くなってからは、テントの中で、何をするでもなく時間を過ごしました。

テントに雨がポツポツとあたりつづけ、周りにも船待ちの人たちのテントがたくさん張られているのですが、その時は皆静かに過ごしていました。

ポツ ポツ ポツ ポツ・・・テントにぶつかる雨の音だけが響きます。

長男は、ちょっと目を離すと走り出すような、元気の有り余る子どもだったのですが、あの時だけは、何故か静かに過ごせました。

何もしない。

何もしないで、いつ来るか分からない船を待つ。あの時、結局何日待ったでしょうか?忘れてしまいましたが2、3日ではなかったです。もうちょっと長く待ったように思います。私は、その時の記憶が忘れられません。とても大事な思い出です。

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あなたが、もし若いパパやママでしたら、是非とも何もしない時間を、お子さんのために、自分のためにも過ごしてください。夫婦で結託して、お家で何もしないDAYを設けられたら、それもいいですね。でもお家にいると、どうしてもやりたいことや、やらなくてはならない事が目についてしまうし、ママだけが気ぜわしくなってしまう事も多いかも。

そんな時はキャンプです。平日にお休みとれるなら1泊でもゆっくりした気持ちになれるかも。晴れでも雨でも、限られたスペースに肩寄せ合って、風の音、川の音、雨の音、焚き火の音、鳥や虫の声を聞く。時に、風にテントがあおられて、みんなでそわそわ、ドキドキする。夜暗いときに、親子で手をしっかり繋いで、恐る恐るおしっこをするためにテントを出たときに、月を久しぶりにゆっくり眺めたり。自慢げにパパが披露する星知識とか。

特に都会で暮らす人たちは、時間がない。共働きのご夫婦だと、子どもが小さいうちは、子どもがバトンのようになってしまう・・そんなお話も聞きます。

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私は、今でもよくあのテントで過ごした時間を思い出します。ああいう時間を、私は“白い時間”と呼んでいます。人生の豊かさって、そんな時間もあるんだと思います。この春は、無理ない準備をして、キャンプに出かけてください。子どもが小さい時にしか体験できない、“白い時間”を楽しんでみてはどうでしょうか。

アースガーデンの母が書くコラム「感じるために生きている」
http://www.earth-garden.jp/feature/life_for_feel/

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