作家 SATIVAがつくる「グアテマラ翡翠の魅力とマクラメアクセサリー」

苔のような淡いグリーンの石、翡翠。5月の誕生石でもあります。翡翠は、日本で採取できる数少ない貴石であり、縄文時代から装飾品や石器として使われてきました。中央アメリカで発展したマヤ文明やアステカ文明でも、翡翠は特別な石として認識され、遺跡から多く出土されています。ここでは、日本ではまだあまり知られていないグアテマラ翡翠の魅力についてご紹介したいと思います。

グアテマラ翡翠について

翡翠は、英語でJade(ジェイド)といいますが、これは”Piedra de Ijada”(ピエドラ・デ・イハーダ)という、「腎臓の石」を意味するスペイン語に由来しています。中央アメリカの先住民文化の中では、翡翠を腎臓病の治療薬として使っていたため、この名前が付けられたと言われています。

マヤ文明では、翡翠は最高の宝石とされ、装飾具(耳飾りや首飾り、王のマスクなど)や腎臓の病気の治療に使っていました。メキシコにあるパレンケ遺跡からは、翡翠のマスクをつけたパカル王の墓が見つかり、このマスクはメキシコシティにある国立人類学博物館で見ることができます。

翡翠は、石を構成する元素等の成分により、硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)に分類されています。一般的に価値が高く、貴石とされているのが硬玉で、グアテマラ産の翡翠も硬玉です。

グアテマラ翡翠の種類

火山国であるグアテマラは地盤が固いため、硬度が高く、上質な翡翠を産出しています。色の種類も、代表的な緑色のほか20種類以上あると言われています。

代表的なグアテマラ翡翠

リラ翡翠
リラはスペイン語でライラック色(薄紫色)という意味です。通常の翡翠は緑色ですが、リラ翡翠は白地に薄紫色が混ざっていて、一般的に希少価値が高いと言われています。

ジャガー翡翠
深い緑地に黒や白の斑点がある翡翠をジャガー翡翠といいます。マヤ文明にとって聖なる動物であるジャガーの肌模様に似ているため、そのように呼ばれています。

マンサーノ翡翠
マンサーノはスペイン語で「林檎」という意味です。その名のとおり、青りんごのような薄緑色、または黄緑色の翡翠をマンサーノ翡翠と呼びます。

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左からリラ翡翠、ジャガー翡翠、マンサーノ翡翠

グアテマラ翡翠の魅力

グアテマラ翡翠の魅力は、色のバリエーションにあると思います。

翡翠の代表的な色である薄緑色の他、水色、青色、ラベンダー色、黄緑色、深緑色など、それぞれ違った表情を見せてくれます。また、王のマスクの彫刻や螺旋模様の削り出し加工なども、グアテマラならではといえるでしょう。

古代から翡翠は、長寿や不老不死、生命の再生をもたらすと信じられ、王や僧侶が身に着けていたといいます。現代でも、成功と繁栄を祈願し、多くの人に愛されている石です。

グアテマラ翡翠を使ったマクラメアクセサリー

リラ翡翠スパイラルネックレス

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一般的にリラ翡翠は白地に薄紫色ですが、この翡翠にはきれいな青色も混ざっています。また、翡翠をこのようなスパイラルの形状に加工するには、高い技術が必要とされています。シンプルなマクラメ編みが石の魅力を引き立たせています。価格 ¥7,400 (税込)

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ジャガー翡翠・亀ネックレス

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亀をモチーフにしたジャガー翡翠のネックレスです。亀は世界の様々な地域で聖なる動物とされていますが、グアテマラでもまた、守り神としてマヤの人々に大切にされています。石の部分がちょうど亀の甲羅になっています。価格 ¥5,700 (税込)

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マンサーノ翡翠ブレスレット

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上質なマンサーノ翡翠と真鍮ビーズを使用したブレスレットです。優しい薄緑色の翡翠を中心に幾何学模様でマクラメ編みされています。普段使いにも、ダンスやショーなどの衣装にもお使いいただける、存在感のあるブレスレットです。価格 ¥5,400 (税込)

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作家SATIVAについて

現在メキシコ在住、中米や京都での生活、各国への旅の中でインスピレーションを受け、マクラメジュエリーを中心に製作。ひと目ひと目結ぶ、素材を認識する作業を通して自然を表現し、使う人を輝かせるもの作りを目指しています。

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