貧しいところにはファッションはない!? MIYa ARTISANALのMIYAさんに聞いた「旅とファッション」

「実際に住んでいたところは、半端じゃない田舎で。前にも心が病んで帰ってしまった人がいるくらい僻地(笑)」って、えー!?そんなところに2年も!?モロッコの僻地を歩き、そこで生活をしたMIYa ARTISANALのMIYAさん。他に見ない幾何学模様のパッチワークがステキなモノづくりのバックグランドを聞いてきました。

貧しいところにはファッションはない!?
MIYa ARTISANAL MIYA

水道は一日一時間しか来ない

幾何学模様のパッチワークが、今までに見たことにない洋服を作り出す「 MIYa ARTISANAL 」のMIYAさん。話す前は、ちょっとフワフワしてて、アーティステックにちょっと飛んでる人だと思っていたのだけど、全然違っていて…。

MIYA「貧しいところにはファッションはないんだって学校で言われて、すごく腹が立った。 だから、リアルを見ないと思って、いろんなところ旅行したけど、結局旅行だけでも見えないって思って。それに、貧しいけど子どもは笑顔だとかいうけど、自分が貧しい生活をできるのか分からない。モロッコに2年間、青年海外協力隊として赴任しました。

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モロッコって、町に行ったらZARAとかスターバックスとか、けっこうあるんですよ。でも、何年か前にやっと電気が通ったような田舎もある。実際に住んでいたところは、半端じゃない田舎で。前にも心が病んで帰ってしまった人がいるくらい僻地(笑)

MIYA「水道は一日一時間しか出ないし、一週間に一度、市場が開かれて、そこで食材を購入できるのですが、ある時、一週間待ちに待った市場にじゃがいもしかなかった。もうやりきれない(笑)ネットだって最近はどの国の田舎でもつながると思うんですけど、つながらないし、現地で持たされてる携帯も、風が強いとつながらない。一週間ぐらい外部とのコンタクトがとれなくなって、オフィススタッフが生存確認をしにきたこともありました。」

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人間性も、経験も、重ねていくからおもしろい

すごすぎる…(笑)そんなMIYAさんにとって、怒涛の日々が、自身の作品にどんな影響を及ぼしているのかを聞いてみた。
「あんまり『こうでした』って言えるものはないです。これからも積み重ねられていくもんだと思っているので。きっといつまでも。終わりを決めたらおしろくない。人間性にしても経験にしても、重ねていくからおもしろい。その積み重ねが、興味、関心、行動を広げていくのだと思っています。」

モロッコでの日々も一つの経験でしかなく、毎日を積みかせて進化していくMIYAさん。1月末には、大阪でのエキシビジョンも決まっている。実は、他にも仰天エピソードを持っているので、アースガーデンの会場でぜひ話してみては?

MIYa ARTISANAL
http://miyaartisanal.tumblr.com/