食べ物をDIYできれば買い占めなくてOK!【味噌作り,本番編】by GREEN ONINON 小林さん

さて、いよいよ本編、味噌作り本番のご紹介です!!レポートはGREEN ONINON の小林さんです!
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味噌づくり教室は、中村さんの畑が会場です。
五日市にお住まいの中村さんは、指圧や整体等の治療院を営むかたわら、無農薬・有機栽培にこだわった「農」にご家族で挑戦されています。

なんでも、若かりし頃の中村さん(父/右側)は無類なレゲエ好きでレゲエにふれるうちにナチュラルな暮らしを目指すようになられたそうです。

1月の末という事もあり、風がちょっと冷たいですが日だまりはポカポカと暖かいとっても穏やかな畑に、ご近所さんや中村さんのご友人の皆さんが大集合しました。
味噌づくり教室と言っても全然堅苦しくなく、バーベキューや参加者持ち寄りのお弁当をみんなで食べながら、まるでピクニックみたいな雰囲気です。
中村さんお気に入りのレゲエもラジカセから流れていて、
「ここはフェス会場?」と、ちょっと勘違いしそうなほど気持ちの良い場になっています。
それでは、中村さん直伝の味噌の作り方を大公開しちゃいます!
まず、麹2kgと琜700gをしっかり混ぜて「塩麹」を作ります。
麹は最初固まっているので、しっかりほぐしましょう。


ドーンと大きな鍋で、大量の大豆を豪快に煮ます。
水を足しつつ、焦がさぬようにコトコト煮ていきます。

ちなみに、豆を煮るのに使う水は、五日市の山の湧き水を
使用していて、実際に息子さんが山に入って汲んできたそうです!

大豆がぷっくりと膨らんできたら、そろそろ頃合いです。


煮上がったら、大豆だけをボールに揚げます。
ここで重要なのは、煮汁をこぼさない事!
理由は後ほど、レポートします。


あつあつの豆を、臼にあけます。
湯気が立ち上る中(写真では分かりづらくてすいません!)、
杵ですり潰します。
杵を振るうのはちょっと力が要りますが、
かけ声や歌でリズムを取るとテンポ良く、なにより楽しく出来ます。



10分くらい杵ですり潰しました。
だいぶ味噌っぽくなりました!
完成時に豆の食感を楽しみたい場合は、
すり潰し過ぎないように、要注意です!


すり潰した大豆と、最初に作っておいた塩麹をいよいよ混ぜます。
分量は、大豆2kg(乾燥重量の時)に対して塩麹4kgです。
しっかり、大豆と塩麹を混ぜ込みましょう。



味噌の水分量を調節するの為に、こぼさないようにとっておいた先程の大豆の煮汁を加えます。
この時に加える煮汁の量で、完成時の味噌の堅さなんかが決まります!
自分のお好みの堅さや、何の料理に使うかをイメージしながら堅さを調整しましょう。


さあ、混ぜ上がりました。
見た目はまだまだ「大豆の色」で白っぽいですが、
だいぶ味噌らしくなりました。
ここまでくると、かなり愛着がわきます!



いよいよ、壺につめていきます。
ここではハンバーグの空気抜きの要領で味噌を丸めます。
丸めた味噌は壺の底を目がけて思い切り投げます。
これは味噌の空気を抜くためで、こうする事で味が良くなる事と防腐の効果が期待出来ます。
かわいい味噌たちにはちょっと可哀想ですが、
「美味しくなーれ、美味しくなーれ」と念じながら、
思い切り投げつけましょう。



ついに感動のクライマックスの到来です!
最後まで気を抜かずに、しっかり空気を抜きながら、
壺一杯に味噌を詰め込んで下さい。
仕上げは空気に触れる面積を減らす為に、
表面を滑らかにならします。
最後は、サランラップ等で密閉し蓋をしたら完成です!!!


遂に完成した、手作りの味噌。
この後、しばらくは発酵ための寝かしに入ります。
梅雨の頃に開けてみて発酵状態が良ければ、
晴れて味噌として食する事が出来るそうです。
それまでは可愛い味噌とは、しばしのお別れです(泣)

早く開けたい!早く食べたい!という衝動を我慢して、
子供を見守る親の気持ちでそっと待ちましょう!

味噌って大豆と米(麹)と塩しか使っていないのに、
発酵という過程を経る事であんなに複雑な味になるなんです!

今後、味噌を食べる時は「発酵」という大いなる自然の幸せな仕組みと、
それを利用した先人の知恵をちょっと思い出しながら、
いただいてみてはいかがでしょうか?

小林雄一(こばやし ゆういち)
PRディレクター/環境アタッシェ・ドゥ・プレス。
株式会社グリーンオニオン:代表 (http://www.greenonion.jp/

1981年生まれ。
フジロックにはまった事が原因でフェス中心の大学生活をおくる。
卒業後、都内広告制作会社に就職。
企業の広告、広報、CSR、SPの企画やイベント制作などを担当後、独立。

環境問題に取り組む企業・団体のアタッシェ・ドゥ・プレスとしてPR会社グリーンオニオンを設立。「無理なく楽しく面白い、持続可能な世界」をみんなで実現するために、各プロジェクトへPR・広報のディレクションやイベントプランニングとして参加。
趣味:野外フェス、サイクリング、ピクニック
好物:梨、トマト