<Interview> モン吉|山が好き、森が好き、地元の八王子と仲間が好き

アースガーデンが主催する野外フェス<ハイライフ八ヶ岳2019>に出演いただいた、モン吉さんの旅や自然への思いを聞いたインタビュー!アースガーデン代表 南兵衛 が自ら取材・執筆しました!

FUNKY MONKEY BABYS解散から6年、変わらない彼と出会えて、今とても嬉しい

最近の意外な出会いといえば、モン吉くん。J-POP大メジャー「FUNKY MONKEY BABYS」でファンキー加藤と並んで歌っていた彼。車にFUNKY MONKEY BABYSのCDが2ー3枚入れていたアースガーデン・スタッフの某女子に「モン吉ってどんなヒト?」って訊いたら「ちょっとやさしそうな男の子」とのこと、さらに「お坊さんになっちゃった子は、何度かアースガーデンに出店してました」それはビックリ。「もっと早く教えてよー!!」(笑

ファンモン解散から「世界を旅して、日本の山と森は最高だって」

世界を旅して“日本の山と森は最高だって”、自然に関しては思いました。世界は地球は案外、緑の山が少ないんですよね。日本の山と森は潤ってる。湿気もあって森の質がいいですよね。広葉樹林なんかキラキラしてたりするんで、いい森だな日本って、思いましたね。熱帯雨林とか、真っ暗だったり怖いなって、なかなか入っていけないじゃないですか。

ファンモン解散のあと3年ほど、世界各地を旅して回ってから音楽活動を再開したというモン吉くんから「日本の山と森が大好き」という言葉が出てくるのは、インタビューのスタートから僕には嬉しいことでした。

旅はなんでも行きましたね。アジアだとタイ、インド、ネパール。ユーラシアからヨーロッパで、ハンガリー、トランシルバニア、チェコ、ドイツ、イタリア、スペイン、モロッコ。南米もブラジル、アルゼンチン。それにオーストラリア。最長で半年ぐらいでとか、ちょいちょい回っていきましたね。一人でも行ったし、友達とも、兄弟とも、でも奥さんとが一番長かったですね。

それで、日本の常識が常識じゃないって実感して、いろいろ楽しかったけど、やっぱり世界中どこにいっても一番いいのは“自然”だったんですよね。

こうやって旅の中で、結局一番良いのは“日本の自然、そして山と森”だと実感したというモン吉くん、取材のお店にも4WDで登場し、普段からキャンプやアウトドアも大好きなのだといいます。

山のほうに引っ越して、最高です

キャンプや山は元々が大好きでしょっちゅう行きます。山梨の道志が、あそこの山と森が本当に好きで、八王子から近い武蔵五日市の山の奥のほうでもよく遊びますね。あと山梨の奥の方とか、長野とかへも、ほとんど毎週どこかに行きます。

そんな流れで最近、山のほうに引っ越して、最高ですね。窓からの景色は全然ちがうし、鳥の鳴き声もすごく気持ちいい。八王子の中なんで地元は地元ですけど、元々そっち(山のほう)に住んでいたわけじゃないので、不思議な感じですね。しばらくは全然知らないちょっと遠い町に来たような感じでした。

道志に武蔵五日市(あきる野)で遊んでいるって、僕たちアースガーデンにとって最重要ホームグランドの2ヶ所で、話していても意外なほどにお互いの距離が近いことにビックリ。取材で使わせてもらった八王子駅前 DOMA cafe も、古い出店の仲間のお店が良いかと相談したらモン吉くんも元々お客さんだと、またビックリ。これから色々なことを一緒に広げていけそうでワクワクする、モン吉くんとの出会いだったのです。

人が聴いてくれるんだったら、大小を問わない

震災で多分いろいろ気づいたとか、その消費してるだけが普通だったのが、電力とかも「あれ?」って。何も疑問もなかったものが、みんな、僕も含めて、僕の友達も色々考え始めましたね。悪い大人がいっぱいいるな、とかも思いましたけど、それももう一周回って、どっちも正義なんだろうなと。だから「争うことの方がよくないな」とも今は思ってて、どっちの主張も聞いてみれば悪いことは考えてないんだろうな、とも思い始めていますね。

2013年6月にファンモン解散から旅をはじめたというのは、311東日本大震災からの社会の余波もまだまだ大きかった時期だったかと思うのだけれど、旅と自然にグルッと回った後のモン吉くんの音楽活動再開はどんな感じだったのだろうか。
 
ファンモンの時は“応援とラブソング”っていうテーマがシングルにはまずあったんですけど、今はもっと自由にやらせてもらっていて素直に楽しいですね。人が聴いてくれるんだったら大小を問わない、どこでも良いとも思っていて。

ファンの皆も一緒に成長してくれていて、自分が思っていたよりあたたかいところが凄いですね。アコースティックな優しい方向の反応が良くて、子どもとか家族とかをテーマにした曲へのリアクションもいい気がします。

彼の言葉のとおり、今の彼のソロ作品には、家族、仲間、自然などの今のモン吉くんの世界観が、アコースティックでスローな曲からEDMに通じるクラブ色の強めの曲まで幅広く、時にファンモンを彷彿とさせるストレートな良い歌もあって、ファンモンにほぼ触れていない僕にも素直に気持ち良い音楽と歌声が広がっていました。

身近な、友達・家族を大事に、いろんな人と繋がっていく

それこそ一番身近にいる友達・家族を大事に、が一番幸せなんじゃないか。幸せに生きれることなんじゃないかなって、最近凄く思うんですね。そうして色んな人が繋がっていったら、いい世の中になるんじゃないかと、友達とか家族が楽しく。普通のことなんですけど。

家族、友達、仲間。彼の話はファンモンの時からの彼らの「八王子ローカル意識」にもつながっていきます。

“八王子の人は八王子が好き”って単純にそれなんです。あんまり“嫌い”って聞いたことないですね。八王子の人はキャラが濃い、山気質なところ、(気持ちが)開くとまた面白い、少し変わった人が多いというか。東京なんですけど山があるっていう、すぐ山にアクセスできるっていうのは、心の拠り所があるというか、いいんですね。仕事とか、ファンモンで忙しかった時は、時々逃げるように帰っていました。ケミちゃん(DJケミカル)と一緒に「帰るぞ」って中央道を一目散に(笑)

今回、モン吉くんに出演してもらうハイライフ八ヶ岳は、まさに彼が一目散に走っていた中央道のその先へ2時間足らず。日本の潤った山と森が最高!という彼が、八ヶ岳の絶景の自然に出会ってどんな歌が広がっていくのか楽しみです。そしてきっと、僕たちアースガーデンが彼と色々な場づくりをしていける予感です。どうぞ、ご期待ください!

プロフィール

モン吉

FUNKY MONKEY BABYSとして、2006年1月「そのまんま東へ」でメジャーデビュー以降、2009年から「紅白歌合戦」に4年間連続で出場、 TBS「輝く!日本レコード大賞」においても3年連続で出演し作曲賞、優秀作品賞、優秀アルバム賞の各賞を獲得する。2013年6月夢の舞台でもあった「東京ドーム」にて、同グループを解散。解散ライブとなった東京ドーム公演のライブチケット申し込み数は60万件を越え、⦆ライブ当日は2日間で超満員の10万人を動員し、結成から約10年間の活動に幕を閉じた。
FUNKY MONKEY BABYS解散後、世界各国を旅し、文化、価値観、人との触れ合い、音楽という様々な体験を経て、2016年1月25日よりモン吉としてソロ活動を開始。ソロ初楽曲の「桜ユラユラ」、俳優 濱田岳さんがMVに出演した、「遥か」を配信リリースし、同年8月10日待望の1stソロアルバム『モン吉1』をリリース。アルバムリリース後、全国10ヶ所のソロ初ワンマンツアー「猿旅2016」を実施。2017年12月13日には前作から1年4ヶ月となる、2ndアルバム『モン吉 2』をリリース、ファンモンきってのメロディメーカーのあらゆる要素が詰まった1枚となったこの作品を引っさげ、2018年1月から2度目のワンマンライブツアー「猿旅2018」を開催し大成功に収めた。楽しく、心地良く、笑顔の溢れるライブスタイルで、ソロアーティス”モン吉”という存在感を大きく示すツアーとなった。