湘南から全国各地を駆け巡るかわいいワーゲンバス。honobono号で飲める美味しいハチミツドリンクの秘密は、スタッフのひろさん自ら育てるハチミツでした。
今回の取材では実際に、はちみつ取りに同行。
湘南生まれ、とれたての国産ハチミツ
野外フェスやイベントでたびたび見かける緑色のかわいいワーゲンバス。「はちみつジンジャー」ののれんがあれば、それがhonobono号だ。美味しくて安全なドリンクが飲めるケータリングカーで、全国を行ったり来たり。
国内産の農薬不使用なもの、フェアトレードのものなどを原料とし、無理なく循環していけること、楽しくおいしく、自然に負荷をかけないことを大切に。そんな「オーガニック・ライフスタイル」をお客様に届けている。
現在のhonobono号のドリンクで使うハチミツは、約半分が自らの養蜂で取れたハチミツだ。藤沢と湯河原に巣箱があり、農薬を一切使っていない有機農家さんの一角に箱を置いている。
「仕入れを抑えるというのはもちろんなんだけど、それ以上に、自分たちが提供したドリンクが、お客様の体の一部となるということを自覚すればするほど、自分が100%安心できるものを使いたいという気持ちが大きくなってきて、養蜂を本格的に始めようと思いました。
養蜂家によっては、ハチに抗生物質を打って病気を防いだり、冬の時期にハチミツの代わりに砂糖水を与えて越冬させたりするんですが、僕は極力そういった方法は避けています。ミツバチに負担をかけ過ぎない自然に近い育て方をしていきたいので。」
ひろさんがhonobono号を始めて今年で6年。昨年の5年目の区切りでは茅ヶ崎にお店をオープンさせた。元々、自然が大好きなサーファー。海でも山でもよく遊んだ。その流れで農業に興味をもち、自然食品店での仕事を通し、有機農業を学ぶ。
その後、更に草の根でメッセージを伝えていきたいと、サーフトリップ用に買っていたワーゲンバスでのケータリングを思いつき、車を改造。そこからhonobono号がスタートする。
「最近は、観光農家さんが養蜂を始めるケースが増えています。そうすると、農薬が気になるんだと思うんですが、農薬の使用が減るんです。農家がハチを飼うというのはすごくいいこと。今まで当たり前のように使ってきた農薬を、そこに生き物がいることで考え直すきっかけになっているようです。」
農業全般に言えることだが、養蜂でも高齢化が進んでおり、世代交代ができていない。これからはもっと若い世代に養蜂のことを伝えていくために、ワークショップの開催なども考えているそうだ。とれたてのハチミツは本当に美味しい。体験したいあなたはお楽しみに。
ハチミツのとり方
1、まずは巣箱から一枚ずつ板を取り出し、ハチミツの量のチェック。ミツバチが蓋をした穴にはハチミツがたくさん詰まっている。
2、たくさんいるミツバチは払って巣箱に帰ってもらい、ナイフで蓋を剥がしていく。なるべく薄く剥がさなければいけないのだが、板の幅広いので難しい。
3、遠心分離器で勢い良く回すと、ハチミツはドロドロと溢れだしていい香りが漂う。この香りにつられて、巣箱のミツバチがミツを取りに来たりもする。
4 、こうして、美味しいハチミツがとれる。小さなミツバチがちょっとずつ集めているものを頂いているわけで・・ちゃんと感謝しながら食べよう。
http://honobono-go.com/