災害、解体…廃棄される木材と日常をマッシュアップ。循環型社会の最先端 mash room / ReBuilding Center JAPAN<トークもあり>

今回のearth garden “秋” で注目の出店、ふたつを紹介します。mash roomとReBuilding Center JAPANは共に、廃棄されてしまうはずだった木材を再び活かし、新しいプロダクトをつくっています。

「使って捨てる」社会から「使って、加工して、もう一度使う」社会へと変わりゆく時代の最先端をいくのが、mash roomとReBuilding Center JAPANです。

mash room

mash roomが着目したのは「災害廃材」。地震や水害で生まれてしまった木材を洗浄し、磨き、家具を生み出しています。

mash roomを主宰するのは、のはら農研塾の野原さん。アースガーデンにも度々出店してくれていた熊本の循環型農家です。

mash roomの野原健史さん

日本は昔からさまざまな自然災害に襲われてきましたが、特に近年、自然災害の勢いが増しています。これは人類が引き起こしている気候変動の影響を受けています。日々、農家として自然と向き合う野原さんは「自然災害というよりも、人類にとって便利な生活を突き詰めた先に起きている『人災』だ」と言います。

自然が生み出す食物が育たなくなるほどに自然を壊し切る前に、僕たちは生活を・生き方を変えていなくてならない。それに気づいてほしいからこそ、災害廃材を日常の中に溶け込む家具へ変え、人々に届けようとしている。

今回はソファやイスなどをブースに展示してくれていますので、ぜひお話を聞いてみてください。

mash_room(@themash_room)
https://www.instagram.com/themash_room/

ReBuilding Center JAPAN

ReBuilding Center JAPAN(リビセン)が注目したのは「建築廃材」。建物を解体する前に、家主から連絡を受け、使える木材や家具、資材を引き取ります。(この引き取りのことを、リビセンでは”レスキュー”)と呼んでいます。

レスキューされたものは、リビセンのスタッフさんにより丁寧に洗浄や手直しされて、もう一度店頭に並びます。

ReBuilding Center JAPANという名からわかるように、このアイデアのオリジナルは海外にあります。環境先進都市として知られる、アメリカのオレゴン州 ポートランドです。リビセンを主催する東野夫妻は、新婚旅行で訪れたポートランドで出会ったReBuilding Centerの活動に強く共感し、ReBuilding Center JAPANをつくりたいと直談判。交渉の末、ReBuilding Center JAPANが生まれました。

ReBuilding Center JAPANの東野唯史さん

リビセンのミッションは「ReBuilding New Culture」。mash roomと同じく、新しいカルチャー、新しい生き方へのヒントをくれるお店です。今回は、mash roomの横のブースで、廃材をつかった一輪挿しとリビセンの店舗で大人気のスコーンを持って出店しに来てくれます。(22日のみの出店です)

新羅慎二(若旦那)も交えたトーク企画もあり

湘南乃風の若旦那として知られている新羅さんは、地球、生態系、社会のつながりをテーマにした著書『循環』責任編集を務めるほか、ヴィーガンフード・ナッツミルク専門店「The Nuts Exchange」をプロデュースなど、先の2人と同じくサステナブルな未来を目指し、積極的に活動しています。

若旦那こと新羅慎二さん

3人ともすでに勝手知ったる仲ということで、和やかながらも、僕たちの未来を考えるヒントがもらえるトークになるはず。10/22(土)15:45〜です。

ぜひ、ブースを覗いて、トークを聞いて、自分の生活を見直す機会にしてください。

新羅慎二(若旦那)

新羅慎二(若旦那)

1976年4月6日生まれ、東京都出身。2003年に湘南乃風のメンバーとして「若旦那」としてデビューし、11年よりソロ活動をスタート。自身のアーティスト活動の他にも様々なアーティストのプロデュースや詞曲提供を行う。2018年からは本名「新羅慎二」名義で活動。17年には本格的に俳優としての活動をスタート、さらにムコ多糖症候群患者の支援活動や自然災害被災地の支援活動を行っている。また、近年ではテレビ生放送「Japanet presents被爆75周年 長崎から世界へ平和を -稲佐山音楽祭2020-」やデジタルイベント「ART歌舞伎」などの総合プロデュースを務めている。2021年より、株式会社KSRの取締役会長に就任。エシカルに特化した、Inter FM『循環Radio』や、FM COCOLO『僕らは海峡を渡る』のラジオパーソナリティーも務める。また近年は地球、生態系、社会のつながりをテーマに、自身初の著書『循環』の責任編集を務めるほか、ヴィーガンフード・ナッツミルク専門店「The Nuts Exchange」をプロデュース。音楽の枠にとらわれない幅広いクリエイティブ領域で、活躍中。

https://twitter.com/waka__danna
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野原健史

野原健史

火の国熊本出身。スケートボード、バイク、車、フライフィシング、カヌー、乗り物全部が趣味。実家の産業廃棄物処理場に17年勤務後独立。のはら農研塾を設立しオーガニック野菜の販売、加工、イベント企画、etc経て 2021年mash roomをSTART 現在に至るこれまで経験を活かし 捨てられた行く物をどれだけ活かせるか。そして、どれだけの事を次世代にメッセージを残して伝えられるかを災害地で出会った仲間とこの活動に共感していただい沢山のアーティスト共に形にしています。

https://www.instagram.com/nohara_nouken/
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東野唯史

東野唯史

株式会社ReBuilding Center JAPAN 代表取締役。84年生まれ。名古屋市立大学芸術工学部卒。2014年より空間デザインユニットmedicalaとして妻の華南子と活動開始。全国で数ヶ月ごとに仮暮らしをしながら「いい空間をつくる」を合言葉に店舗のデザイン・施工・運営アドバイスを行う。2015年の夏に新婚旅行でいったポートランドでReBuilding Centerに出会い、2016年秋、建築建材のリサイクルショップReBuilding Center JAPANを長野県諏訪市に設立。

https://rebuildingcenter.jp/
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