無国籍でノスタルジーな未来は、かわいさと毒舌と共に「 チャラン・ポ・ランタン」

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SKE松井玲奈に観たい!と言わしめた超異世界ライヴをお届けする、チャラン・ポ・ランタンのもも(20歳)と小春(24歳)の姉妹にインタビュー。

※2013年12月発行のフリーペーパーより掲載

ライブが始まった。ステージ前から後方まで、びっちりと埋まる観客。月曜日の夜にも関わらず、渋谷WWWは満員だ。そんな客席に向かって一言「人が来すぎだろー!」って堪らないなぁ(笑)

とてもかわいい二人なのに、毒のある煽りや、クレバーなジョーダンが飛び交う。

シャンソンなんてジャンルは、白黒で脳内再生されるU-30世代。当然馴染みは薄いわけだが、チャランポランタンのライブにいけば、鮮烈すぎるステージを見ることが出来る。

まるで、「パプリカ」や「攻殻機動隊」と言ったジャパニーズアニメーションに出てくる無国籍でノスタルジーな未来に迷い込んだかのようだ。

グイグイと突き進む姉、必至にしがみつく妹

小春「17の時から音楽を本格的に始めたんですけど、バイトするぐらいなら路上で大道芸をやろうと思って。アコーディオンは7歳からやってたいたので、小遣いを稼げるものは、このぐらいしかなかったんですよ。ちゃんと公認の大道芸ラインセンスをとってやりましたよ。海外の大道芸フェスみたいなものにも10代から出ていました。」

そんな姉の小春の音楽活動に、引きづられながら巻き込まれていくのは妹のもも。
たまたま歌詞を作ったところに、暇そうな妹がいたらから歌わせたとか(笑)

もも「一言目に『お前、歌とか歌えんの?』って聞かれたのは覚えてるけど、拒否はできない状況だった(笑)もう、本当にヒーヒー言いながら着いていきましたよ。喉の使い方だって分かっていないから、ガラガラで声が出なくなっちゃったりもしょっちゅうだったんですけど『それは自分に甘いからだ!』ってスパルタ指導が、、」

photo by 朝岡英輔
photo by 朝岡英輔

もものトレードマークのブタのぬいぐるみも『ダサいステージの立ち振舞いから、人の視線を分散させるため』だったらしい(笑)

パンツを上げ下げしてくれる人をゲットする

こんな姉妹コンビだが、当然、絆は深い。今でも部屋は一緒で、ベッドは隣だそうだ。そんな二人の未来予想図は?

もも「シャンソンって、経験とか年齢を重ねないと歌えないような『人生とは』みたいな曲が多いじゃないですか?こんなに若くて歌えるのか、みたいなところもあるんですけど、逆におばあちゃんになるまで歌い続けたいなぁ。」

小春「あばあちゃんになったチャラン・ポ・ランタン、自分たちもみたいね。車いすに乗ってステージに登場したり、腰が曲がちゃったりね。今のうちに、腰が悪くなって一人でトイレにいけなくなった時に、パンツを上げ下げしてくれる人を探さなきゃ。」

もも「えー!それ良いけど、大きくタイトルにかかれちゃったらどうしよう。」

というわけで、ちょっと控えめに見出しにしておいた(笑)

フジロックからRSR、2013年の朝霧JAMではメインステージにて堂々と異世界観たっぷりのライブを繰り広げた彼女たち。U-30世代で、尖ってて、2014年にドーンっとブレイクしそうなミュージシャンは「チャラン・ポ・ランタン」を置いて他にはいない。

photo by 朝岡英輔
photo by 朝岡英輔

是が非でもライブを見に行くことをオススメする。
ってか、さっさと見に行けよ!(チャラン・ポ・ランタン風毒舌)