アースガーデン“春” in アースデイ東京 マーケット紹介第ニ弾〜♪【焼き物の産地益子町で陶器を作る 今井梨絵さん】

マーケット紹介第二弾は、焼き物の産地益子町で陶器を作る今井梨絵さんです!
静かな雰囲気の中にもどこか凛とした佇まいの今井さん。作品にも今井さんのお人柄が出ているようです。
シンプルでありながら、存在感のあるお皿や花器、どんな想いで作られているのか、わたしたちもとても興味を持っていました。
そんな今井さんの自己紹介です。
コチラからどうぞ〜♪

今井梨絵です。焼き物の産地、栃木県益子町で作陶をしています。

土や化粧土の風合いを生かすため、外側は釉薬をかけない焼きしめの器を中心に制作しています。

焼き締めの陶器は使うとき手間がかかります。釉薬がかかっていないため、水分を吸収しやすく欠けやすい。
初めておろすときは米のとぎ汁で煮て汚れを付きにくくする必要があるし、よく乾燥させてからしまわないとカビてしまいます。

「便利さ」とは相容れません。ですがその代わり、使うにつれてしっとりした質感に表情を変え、使っている人の器になっていきます。

様々なところで言われていることですが、生活を向上させるために求められてきた便利さ(=簡単に効果的な結果を得られること)が、人を窮屈にしてしまっている部分があるのではないでしょうか。簡単に答えが出ない「もの」や「こと」はたくさんあります。

ちょっとだけ手のかかる器を使うことで、「もの」の持つ特性をしなやかに受け入れていく感覚を持つきっかけを作れたら、と考えています。

また、時間を重ねることや風化をテーマに、種や石、貝殻などの自然物をモチーフにした花器も制作しています。
やわらかい土のかたちを石の固さで留めるやきものと、成長したり、風化したりしながら化石化していくいきものはどこか似ていると感じます。

種たちのシンプルで力強いかたちをお手本に、土に向かっています。

今井梨絵HP:  http://ima-imasann.sakura.ne.jp/RIW/saito/TOP.html

「震災を受けて、焼き物の産地・益子町のこと」
東北地方の被害と比べると、死者も出ず恵まれている環境ですが、昔ながらの大谷石の建物や登り窯などへの被害が大きく、1ヶ月近く経った今でも制作を再開できない状況に置かれている窯元や作家さんが多くいます。
割れ物であること、そして炎を使う仕事であることもあり、余震への不安も大きく、また、焼き物の販売店の並ぶメイン通り「城内坂」もひっそりとしています。

しかしながら、自分たちの手で復興をしよう!と、ボランティアやイベントの企画案などさまざまな動きや声もあがってきています。
私自身も何かできることを、と動いていく中で、海外も含め多くの方から支援や復興への協力などの打診が来ているというありがたい話を聞くこともできました。

益子の町、そして作品でたくさんの人たちに少しでも楽しんでもらえるように、世代や立場を超えて協力し合いながら、みんな頑張っています。今回の出店では自分の作品に加えて、その様子を伝えられたらと考えています。

※先輩作家さんがfacebookで益子の様子をまとめています。

東北関東大震災 益子町被災状況レポ http://www.facebook.com/Rebuild.Mashiko