被災者「炊き出し」支援 現地報告 ケータリング/飲食出店の仲間たちも動き出しています

アースガーデンが各地のフェスなどで場づくりを一緒にしているケータリング/飲食出店の仲間たちも、震災現地の支援に動き出しています。
渚音楽祭などでタイ料理を出している「バンギャオ」永田さんは、出店者グループ「アラスネットワーク事務局」でもあり、仲間たちと一緒に頑張りだした様子をレポートしてくれました。
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こんにちは、アラスネットワーク事務局バンギャオの永田です。
以下、私たちの「被災者『炊き出し』支援」現地からの報告です。

電波が悪くまた、パソコン等のメール通信機器が使用できず通信手段が限られているため、時々通じる携帯電話で聞き取ったものを書き写しました。
従って雑な文章になっていますがご了承ください。

4月1日
アラスネットワークの先発隊は、午前中に岩手県山田町の被災地へ到着。
津波による被災現場を見たスタッフ誰もが、言葉を失なうほど凄惨な状況に強いショックをうけた。
山田町は津波の被害で何もかもが押し流された後火災が発生して焼け野原になっていた。
出発前に連絡を取っていた山田町役場の担当者に会うために災害対策本部(山田町役場内)へ向かう。

町長さんがあいさつに見えて山田町の現状のお話を聞く。
担当者と打ち合わせする。
山田町の避難所は6か所あるとのことで「炊き出し」は全ての避難所を回ってほしいとのこと。最初の指示があった山田高校の避難所へ行く。

山田高校
山田高校の避難所は自衛隊の支援部隊が展開していた。
担当者から各避難所にはそれぞれ200名くらいづつの被災者がいるとの説明を聞いたが、山田高校には600名以上の方が避難していた。
また、同じ避難所でも昼と夜とでは人数に開きがあるとのこと。
山田高校は電気が通じ簡易トイレ、給水車、お風呂用テントがあった。

私たちが訪れた時には、夕食の準備中で自衛隊が炊いたご飯が届けられていたいた。
おかずは被災者の方々が10人くらいで がれきを集めたマキで豚汁を作っていた。
話では、ご飯以外のおかずは毎日被災者の方々が当番制で作っているとのこと。
2回の食事以外は、支援物資が届いているため、家族やグループごとに作っているとのことだった。
若い人や子供が少なく比較的高齢者の方が多い。
山田高校の校庭の空きスペースを借りて、アラス本体のベースを作る。
持参テントをはり車から全ての荷物をおろした。

明日からの活動に備えて人数や状況を把握をするために他の避難所へ偵察に向かう。
再度担当者との調整で次のような予定で炊き出しを行うことを決定する。
4月3日 山田高校     300人 朝(温かい飲み物)
4月3日 県立青少年の家  280人    夕食
4月4日 山田北小学校   207人 昼食 夕食
4月5日 豊間根中学校   164人 昼食 夕食
4月6日 山田高校     600人 昼食 夕食
4月7日 ふるさとセンター 100人 昼食 夕食
4月8日 織笠コミュニティセンター 140人 昼食 夕食
4月9日 山田高校     620人 昼食 夕食
山田町に実家のある「ど韓」の上林さん以外の5名のスタッフは車内で早めの就寝。

4月2日
一緒に行った韓国料理「ど韓」の上林さんの山田町にある実家へ行く。
実家は少し高台にあったためにわずかの差で津波の被害をまぬかれていた。
大震災以来電気、水道などのライフラインが止まっているとのこと。
地域の住民は高齢者が多いが、自宅がある方には援助の手が届いていないと言っていた。
今一番困っているのは食料品の確保とのこと。
自宅があっても避難所へ行く方もいると聞いた。

皆さんから預かった支援物資は、次の理由で自宅がある「自宅避難者」に届けることをきめた。

1:避難所は、避難者が多く分配しきれない。
2:上林さんがこの地域の知り合いも多い。
3:協力してくれるが方もいる。

上林さんの実家に支援物資を全ておろし地域の現状調査をしたうえで物資の分配を託し山田高校に戻った。

また、出発前に昭和大学の医療チームが山田町の織笠で巡回診療をしている情報をもらい、教えていただいた現地の事務担当者に地域の住民の状況を聞くため尋ねたて行ったが不在で会えなかった。
連絡が取れ次第、状況によってはケータリングカーでの「巡回炊き出し」も検討する。
車内で寝る。

4月3日
朝、山田高校でコーヒー、ココア、緑茶を入れ 約300杯ほどの温かい飲み物を出した。
コーヒーの香りに誘われるかのように、たくさんの方が建物から出てきてケータリングの前に並んだ。
いれたてのコーヒーを喜んでくれた方が多く嗜好品が欲しいようだった。

お昼すぎに「県立青少年の家」へ移動。
「県立青少年の家」で偶然にもトウキョウドゥの鵜川さんと会う。
スタッフと共にお昼の「炊き出し」に来ていた。
こんなところで会うなんで、みんな気持ちが一緒なんだと心が熱くなってうれしかった。

交代して夕食の準備にかかる。
本日のメニューはカレーライス、わかめと卵のスープ、ほうれんそうとしめじのゴマ和え」の3種類
午後5時から250食分の配膳をはじめ、6時30分に終了した。

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アラスネットワーク事務局
代表 永田 実
http://p.tl/awUX
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アースガーデンでは、今後アラスネットワークなどとも連携して、被災現地への炊き出し支援を模索していきます。また、報告します!!