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【大宮エリー &TOSHI-LOW】豊洲野音CARNIVALについて、連続出演の2人が語る!

2015年10月31日(土)と11月1日(日)に開催となる「豊洲野音CARNIVAL」。春の 開催時、CMプランナー・作家として活躍されている大宮エリーさんは、音楽と詩の 朗読のコラボレーションをコトリンゴさんとともに披露。また、普段はBRAHMAN/ Overground Acoustic Undergroundとしてバンドで演奏しているTOSHI-LOW さんは弾き語りライブで参加されました。今回はそんなおふたりにご登場いただき、 第2回豊洲野音CARNIVALに向けて春の反省(?)と秋への意気込みを語っていた だきます。辛辣な主催者へのダメ出しも包み隠さず公開しちゃいますよ!

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大宮エリー(以下、エリー) 今日はね、フェスのお話でもあるのでお酒飲みながらで いいってことです。

TOSHI-LOW  はい、乾杯~ (ふたり、缶ビールをプシュッ)

エリー  今年春に初開催したフェス、豊洲野音がはやくもこの秋に2回目を迎えると いうことで。すごいよね、豊洲のビル街の真ん中にぽこっと空き地があって、そこで フェスやっちゃうって斬新だったよね。

TOSHI-LOW  あれ、昔AIRJAMやったとこだよなあって思ってた。実際どうだった?

エリー  行くまでは私“、豊洲”という場所に対するイメージがあんまりなくて。でも海 風が来たりして、かなり気持ちよくて楽しかったし、ご飯も美味しかった!あとはなん だか普通のフェスと違って、バックステージに“ここからはパスがないと入れません、 ピシーっ”みたいな人がまったくいなかったよね(笑)。こんなにゆるくていいの~てく らい、ゆるかったよ。

TOSHI-LOW  むしろどこからがフェスなのかよくわからなかった(笑)

エリー  なんだか村祭りのような。あとは、会場にシロツメクサがいっぱい咲いてい て、それで草かんむりみたいなのを子どもたちがみんなで作っててかわいかったな あ。TOSHI-LOWくんもかぶってギリシャ神話の人みたいになってたよね(笑)。フェス にいっぱい子どもが来ていたのが印象的。あとはあんな都会のど真ん中でサンバ隊が会場中をにぎやかにウロウロしててすごかったね。

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TOSHI-LOW  サンバ隊すごかったねえ。普通だったら浅草行かなきゃ見れないやつだよ、あれ。

エリー TOSHI-LOWくんは自分でもNEW ACOUSTIC CAMPを主催しているし いろいろなフェスにも出ているけど、豊洲野音CARNIVALはどうだった?

TOSHI-LOW 豊洲野音?まだまだダーメだよ全然!!まず俺が出たステージなんか、子ども会のテントみたいなので!工夫でもうちょっと華やかにできるじゃん!!という。

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エリー まあそんなダメ出しもありつつなので1回きりかと思ったら、早くも第2回の 開催決定しました、ということで。しかも今回はInterFM897開局記念イベントとして 2DAYSに拡大して開催!

TOSHI-LOW 嘘だよー あのテントじゃみんな怒るよ! テント広がるのかな?

エリー  1DAYであれだったじゃん?だからもう今回テント無いです(笑)!!

TOSHI-LOW  (笑)でもまあ…東京のど真ん中、銀座からも超近いところでフェス ができるってのはすごかった。だから、もうちょっとだけフェスに足伸ばした感が出る ような装飾だとか雰囲気作りを第2回に期待するよ俺は(笑)!

エリー  なるほどねえ。私は第1回ではそういうサンバなんかもやっている隣りで、コトリンゴちゃんと詩の朗読とかしてたわけですよ。すごいね、なんでもありだね。

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TOSHI-LOW  朗読といえば、前回の豊洲野音のときに俺、エリーに本もらったじゃない? あれ感動しちゃったよ

エリー ありがとう!とっても嬉しいなあ。『思いを伝えるということ』と『物語の生まれる場所』ね。「お前、俺とおんなじこと思ってんな!」ってすぐに連絡くれたものね。

TOSHI-LOW  あれは誰もが言ってほしいメッセージだと思う。いろんな思想や考えがあるけど、結局みんな“自分がいる”ってことを知ってもらいたいんだよ。で、自分がいるってことを伝えることがどんだけ大事かってことがあの本には書いてあって。知らない人が読んだとしても、ああいう思いがあるってことが伝わっていれば、すべて踏みとどまれると思う。悪いことも、あるいは苦しくてこの世の中なんてもう終わってしまえばいい、って思っている人がその次の日まで生きる糧になるんじゃないかってね。

エリー  うわ、嬉しいなあ~

TOSHI-LOW  今年読んだ本のなかでは本当に一番かも。存在を認めるってことは、自分が弱いとできないんだよ。自分の存在ばっかり強くして相手を消す戦いになっちゃうから。震災で東北の人たちと4年以上とか関わってるとさ、みんな「忘れられることが怖い」って言うの。ちょっと知ったのにそこから忘れられちゃうと、喪失感がさらにすごいんだって。ボランティアの人も段々こなくなってきたときに、ふと次の日を生きる自信がなくなったりすることがある。でもそれは心の谷間みたいなところなんだと思うの。そのときに、どっかで見ててくれてるんじゃないかなっていう思いが伝われば、俺はね、その夜一日越えられたら、またその先もずっと会えるはずなんだ、って思うというか。

エリー  あの本(『思いを伝えるということ』)は展示を元に作ったんだよね。その展示も震災の後に作ったもので。震災後は「自分の言いたいことが言えない。どうしたらいいですか」というような対談とか、コミュニケーションの仕事が多かったのもあって。今の世の中はこういう感じなんだなあ、と思っていたので『思いを伝えるということ展 』というのをやりたいですと、パルコミュージアムの方に話して。それまでアート展て、やったことなかったんだけどね。自分もこういう仕事しているけど、怖くて自分の言いたいことがなかなか言えない、というような経験もあったわけよ。で、自分がそういったことをどう克服してきたかであるとか、そもそもの“伝えること”について、みんなに伝えようと思った。

TOSHI-LOW  そうなんだ。

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エリー  中が見えない白い箱をたくさん並べて“見えないけど触ってみてください”って展示したり。後ろにまわればスケルトンで中身が見える。「なんだ、タワシじゃん!」 とか「お茶碗じゃーん」とか。見えちゃえばシンプルだけど、見えないと怖いんだなって 体験してもらったり。あとは “立ちはだかるドア” という展示もあったな。人生には何度もドアが立ちはだかる。けど、絶対にみんな生まれたときから自分だけのそのドアの鍵を持っているんだよ、と。段々と大人になるとその鍵のありかがわからなくなるだけ。だから、ここにたくさん落ちている鍵のなかから自分がこれだって思うものを直感で選んでくださいという体験をしてもらうの。そういう “開く感覚” みたいなものを取り戻してほしくてね。東京での展示には、結果15,000人ほどの方が来場してくれて、そこに東北の方も多くてお手紙もたくさんいただいて。震災後の東北には心の問題がたくさんあるからぜひ東北でも開催してくださいってお便りが多かったの。だけど最初、なかなか会場もないし、私ひとりだからお金もないしどうすればって困ってた。 で、ミュージシャンの友だちに相談したら会場に詳しい仙台在住のアートの人を紹介してくれて、あとは、私がフェスで出演させてもらってたARABAKI ROCK FES.を制 作してるイベント会社のGIPさんに、フェスじゃなくてアート展だけど運営やって!ってお願いしてね。GIPさんが今度は、東北の芸術系の大学の子に手伝ってもらおうってアイデアくれて、ようやく開催できた。それを本にして、今はその朗読をさせてもらったりしてるんだけど。

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TOSHI-LOW  自己啓発としてすばらしいなと思った。全然怪しい意味じゃないよ。人間て、自己を啓発してどんどん自分を広げていって、たぶん、そのエリーが言うところのドアを開けていくんだよ。“鍵を選ぶ”ってこともそうだし。俺もなんか自分の“使命”みたいなものってあるような気がしてて。でもやっぱり、けっこう極限の時じゃないと神様からもらった手紙を開けれない気がした。今までわかったふりして手紙をなんとなく俺は持ってたんだけど開けなくて、なんか文句ばっか言ってて。だけどたぶん、あの津波の後、瓦礫の街の真ん中に立ってすごい潮の匂いと焼けた匂いと腐った匂いがしているなかでさ、開けたんだよね、俺、ピリって。で、こんなにずーーっとバンドやってきたのにその時に初めて“歌いたい”って思ったんだよ。ボランティアとか、支援物資をこの街にもってくるんじゃなく、本当に俺、本気で歌いたいなって思ったんだよね。これまで歌ってなかったわ、ってことに気付いちゃったの。そこから311の後、歌を練習したり。春の豊洲野音でやったような弾き語りなんかそれまで俺やってないのよ。震災なかったらね、ということだよ。弾き語りみたいなのやりたくないから“俺はバンドやってかっこいいんだー”ってかっこつけてきたんだけど、ずっと歌から逃げてたんだな、って。要は、他の人に演奏してもらって真ん中に立たせてもらい歌わせてもらってないと俺は歌えないんだって気付いた瞬間に、結構、自分でもその神様からの封筒を開けたことを一瞬後悔してしまって。でもすごく歌を歌いたいんだって思って、うつみようこに連絡して彼女のところへボイストレーニングにも行ってさ。だからそこからの、豊洲野音でやった弾き語り、だったんだよね。なんというか…。

エリー  でもその“封筒開けた感”は豊洲野音で出てましたよ?

TOSHI-LOW  出てましたかね?

エリー  「俺歌下手だけど」って言いながら歌ってたもんね。でもさ、何をもってうまいか下手かってことだもんね。うまけりゃ感動するのかって話じゃない?

TOSHI-LOW  そう。プロでも心動かす人って少ない。そういう意味では、俺とかも、何万人とかの前でやるとさ「下手くそー!」とか言うやついるけど、いやそうじゃないって!これでプロなんだからすごくね?夢あるだろ〜?!ってねえ。みんな気付いてくれないんだよ(笑)

エリー  まあ、そういう意味では私も薬学部出身だったし、絵とかまったく習ってないわけですよ。でも、たまたま絵を描く羽目になっちゃって、その時に小山登美夫さんという、村上隆さんとか奈良美智さんとかを発掘した方に「絵、いいじゃん!」て言われてその後も描くようになったの。でも絵を習っているわけでもないわけで、美術界的には、なんだあいつってなるわけ(笑)。でも「夢あるでしょ?!」って。なんにも習ってなくても、こうやって絵を描いてライブペンティングして、みんな元気になったとかさ、泣いたとか言ってくれるなんてね。

TOSHI-LOW  美大行ってなかろうと。

エリー  そう!心だよー!!!って。この夏は福岡のSUNSET LIVEでエゴラッピンのよっちゃん(中納良恵)の音楽とともにライブペインティングをさせてもらって。ライブペインティングの時は、何かに感動したバイブレーション、嬉しい気持ち、楽しい気持ちをそのまま残すために描いてる。たとえば、すごくいい景色を見たり、すごくいい天気を感じたりすると描きたくなるし、描かなきゃと。あとは音楽ね。魂の音楽、みたいな。たとえばTOSHI-LOWくんのシャウトが色に見えて、リズムが形に見えて来てそれを描くんだよね。まったく考えてないの。「こうやってうまく描いてやろう!」とかないわけですよ。音楽は消えてしまうけど、いまこの瞬間を永遠のものにしてやりたいって思って絵に描いてるだけなんだよね。

TOSHI-LOW  ずっとそうだったの?ずっと初めに描いたときからそんなに素直だったの?

エリー  うん。だってそれしかないもんねえ

TOSHI-LOW  なんだおまえピュアだなあ

エリー  ははは。まあTOSHI-LOWくんは今年のフジロックでもコラボレーションしたりしていましたけど。

TOSHI-LOW  永積タカシ…あいつは歌うまいな…(笑)

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エリー  今後どういう人と一緒にやってみたい、とかはある?

TOSHI-LOW  でも俺ね、本当に震災まで誰かと一緒にやることがなかったの。セッションすらもだよ。たとえばイベントの最後にみんなでステージ出てきて歌ったりするのも、断ってた。だから人と一緒に歌ったことがなくて。で、いまになって永積タカシとか、細美武士とかもそうだけど、すごい人と歌うじゃん?で、俺はこれまですごい損してたんだなあと思ってる。

エリー  そうか、最近なんだね。しかも、音楽を一緒にやることでわかることってあるよね。いろんな人とやるといろんな気持ちになるし、自分も発見するし、相手のことも発見する。永積タカシくん行きつけのレストランに「エリー、今からバイオリンもってきなよ!」って言われて行ってセッションしたときに、ああタカシってこんなこと考えてるのかなってわかったりしたんだよね。TOSHI-LOWくんとも何かできたらいいなあ。

TOSHI-LOW  やろうよ。え、豊洲野音でやる?

エリー やる!!!TOSHI-LOWくんの歌と、私のライブペインティングでいいよね

TOSHI-LOW  いや、でも俺も朗読やりたい。だから一緒に朗読やろうよ。

エリー  いいねえ!!!やろう。

TOSHI-LOW  あと朗読はさ、子どもたちも呼んで、東北ライブハウス大作戦でつくったライブハウスがあるからそこでもやりたい。

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エリー  私あのライブハウスでやりたいよ!じゃあ音楽やってくれる?

TOSHI-LOW  違うよ、俺も読みたいんだよ(笑)!!

エリー  え、わかった。じゃあ曲どうしようか。まあ朗読もしてほしいけど、音楽もやってよ。

TOSHI-LOW  じゃあ俺が読んでるときにはエリーがバイオリン弾いてよ。で、エリー読んでるときには俺がギター弾くから。

エリー 斬新だね…(笑)やってみよう!音楽だけどさ、たとえば、朗読の言葉にインスパイアされたフレーズを弾いてからの…自分の曲にいってほしいわけですよ!そうすると映画っぽくなるから!つまり、まず朗読する人の言葉でお話があって、そこで聴いた言葉を受けて演奏する側は思い浮かぶままにつま弾きながら音楽をつくって、自分の曲に入ってくわけ。そうすると、聴いてる人たちも「それきたーーっ!」てなるのよ。

TOSHI-LOW  そうか、物語のなかの挿入曲みたいなのでもいいわけだ。

エリー  そうなの!そうするとふたりだけで映画ができちゃうわけ。すごいよ、スタッフ無しで映画が完成しちゃうわけです。声だけでみんなが想像できるじゃない?で、エンディングは最後、歌ってもらうの。いやあ、これがすごくおもしろいんですよ!

TOSHI-LOW すんげえなあ〜〜! ちょっと、じゃあやる?

エリー  決まりだね!豊洲野音でやろう!

豊洲野音CARNIVAL ~InterFM897 開局記念~

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日付:2015年10月31日(土)、11月1日(日)
場所:豊洲野外音楽広場(新豊洲駅から徒歩30秒)

ステージアーティスト

10/31:スキマスイッチ、THE King ALL STARS、LOVE PSYCHEDELICO~Premium Acoustic Set~、Def Tech、七尾旅人、佐藤タイジ & 堂珍嘉邦、大宮エリー、椿鬼奴、BLACK BOTTOM BRASS BAND、Johnsons Motorcar、Nakamura Emi、GOCOO

11/ 1:佐野元春 and The Hobo King Band、藤井フミヤ、Polaris、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、Caravan、Czecho No Republic 、Rickie-G、GAKU-MC、bird、Dachambo、植田真梨恵、小林太郎

カーニバルアーティスト

両日:エスコーラ・ヂ・サンバ・サウーヂ、 RISO、ちんどんCARNIVAL宣伝隊
10/31:湘南なぎさ連、バグバイプブラストス、~Halloween Night Session~ 灯- AKARI -×トライバルベリーダンスCamew
11/1:西馬音内盆踊り、~豪火絢爛 Performance Night~ファイアーパフォーマンス 灯 – AKARI –

チケット

1日券 7,000円
2日券 13,000円