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4人の個性が織りなす未知の世界へ!11年目の バンド「Nabowa」の視線

2014年に結成10周年を迎えたインストゥルメンタルバンド・Nabowa(ナボワ)。「Natural High!」にもいまや欠かせない存在となった4人は、節目の年を経て、さらにここから先、どういった未来を見ているのだろう? 昨年は初めての海外公演も成功させた彼らに、現在の心境や11年目以降の視線をあらためて聞いてみた。

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ー 初めての海外、台湾での体験はいかがでしたか? まさにネクストステージへの大きな一歩を踏み出されたという感じがします。

山本啓(以下、山本) : 2014年10月終わりに、初めての海外公演を台北で行いました。現地の「omake」という洋服屋さんの方が僕らのことを好きでいてくれて、是非台湾に呼びたいと言ってくださって。そのお店のスタッフの方々がすごくがんばって「うちのお店でもかけているこれ、絶対きたほうがいいよ」とお客さんなどにも声をかけてくださったみたいで。初めて聴く人がほとんどだったはずですがめちゃめちゃ反応よかったですね。

景山奏(以下、景山):聴いているときは止まってる人も多かったんですけど、終わってから「ウワーーー!」みたいに歓声や拍手がおこって「ええーほんまなん!」とか(笑)。踊ってる人ももちろんいるけど、じーーっと聴いてくれる人もいて、日本とちょっとレスポンス違うなあ、と。

山本:何か話したことにすごく反応してくれるし、拍手も歓声もすごい。ただライブ中は静かに聴く、みたいな。日本語がわかる方は終わってからも話しかけてくれたりしてあたたかかったです。すっごく親日的でやりやすかった。

堀川達(以下、堀川):でもまだ、「台湾、やった!」と言えるほど台湾を全部わかったわけでもなくて。まだ台湾のなかでも台北しか行ってないので台中やもっと南のほうとかも行って、ライブをしてみたいですけどね。帰りに空港ですごく待ち時間があったので優くんとスタッフの方と3人で…あれどのへんやっけ?

川上優(以下、川上):台北市内ではない、桃園空港というところからの出発だったので、そこから近くの街中で銭湯へ行ったんですけど、台北とは全然違ったんです。そういうちょっと離れたところへ行くだけでも日本人は珍しいのか、結構アウェー感があって、ああ外国きたなって帰る寸前でやっと思いました(笑)。そのくらい、台北は本当に僕らが京都から東京へライブしにいくような感覚でできたのかな、と。

山本:なので、さらなるアウェー感のなかでのライブへの憧れはありつつも(笑)、海外への第一歩としてはすごくいいスタートをきれた感じがしています。

ー いま、“アウェー感のなかで”という言葉も出ましたが、ここからまた挑戦してみたいものがたくさんあるということですね。

山本:ありますね。日本国内でもまだまだライブをやったことがないところはたくさんありますし。何だか今は、体験したことのないようなことをどんどんとやってみたいです。自分たちのことを知らない人たちがいる場へ入ってみることで、もっと「自分たちってなんだ」とわかってくると思うんですよ。とはいえ長いスパンであんまりものごとを考えないほうがおもしろいとも思うので、今はしっかり目の前のことを研ぎ澄ましていけたらなという気持ちです。

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景山:10年くらいわーっとやってきたんですけど、ようやく周りもちょっとずつ見えるようになったのかな、というのが今の個人的な感想ですね。ようやく視野が広がってきた感じがする。だから、これからはもう少しレンジを広げて、客観的に自分をしっかり見るってことに挑戦していきたいですね。これまで走ってきた分のスタミナみたいなものがついてきた実感があるので、それをちゃんと駆使して動けたらいいなと。今までだったら、「あれやった?これやった?」と聞かれ「うわーーがんばらな!」とついていく感じで、言ってもらうほうが先だったところを、自分の視野を先に提示して、そこからアイデアを出せるように、と。最近そんな“ちょっと見えてきた感”がありますね。10周年記念のライブなど全部終わった後、ちょっと肩の力が抜け、一回リラックスできた。それは次の10年に活きるかな、と思います。

堀川:僕はもう“カッコいい曲を作る”としか思ってないんですけどね。「10周年だからここからどうしたい!」とかってのはあまり、今の段階では考えてないです。とはいえ、年月を経ていくなかでみんなも自分も“カッコいい”と思うものはちょっとずつ変わってきているはずで、そのみんなの“カッコいい”を、まとめあげるのがNabowaだと思うんです。それを今後も続けていけたら、という感じですね。まあ、僕だけまだ10周年じゃないんで。来年やっと10周年なので、それに向けてがんばります(笑)。(※堀川達は2006年にNabowaに加入)

川上:Nabowaをやり始めた頃はこんなにまで続けるつもりも無かったんです。みんな無かったでしょうし、僕も無かった。けどこれだけやってこれて、僕としてはここからは長い時間、この4人でできるように、いろいろバランスを取っていきたいな、と思います。メンバー全員の個性が出てきて確固としたものがあるので、それを4人でやるときに、ある程度ゆっくり、ちょっとずつ合わせていくのがよいだろうなあと。それがたぶん一番いいものを作れるんじゃないかと思うんです。いいものを作るための方法が、4人のなかでちょっとずつ変わってきて、この10年で違う作り方になったな、って思いますね。なので、それをちゃんと考えて、Nabowaを長く続けていければと思います。今までは自分が発破かけて進めようとする立ち位置だったりもしたけど、どちらかといえば自分は“受け”の立場になりたいかな、と。みんながやりたいことに応える、というバランスで。

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ー 今年の夏のNabowaは着席スタイルでピアノを軸にした新しいアレンジを披露する「quiet side of Nabowa tour」も開催されますね。

山本:九州でいつもお世話になっている方のところで一回アコースティックピアノを使ってやってみない?とお誘いいただいてやったんですけど、それがすごくよかったんですね。新しい可能性というか、「あ、なんかNabowaってこういうところにまた伸びしろありそう」みたいなものが僕は見えたし。あとは、僕らも10年やってきて、それにともなってお客さんもどんどん変わってきているので。たとえば、お子さんができたので最近のライブハウスでやるようなライブには行きにくくて…というような声もいただいたりする。そういう方々にも今回のスタイルなら聴いてもらえるし、さらには昔に戻るんじゃなくて、今のいちばん新しい僕らを見せられるから、一挙両得でめっちゃいいいな、という。なので、いろいろな場所でこのスタイルでやってみたかたんですね。

ー Nabowaの原点ともいえるストリートや、また少し変わった場所でのライブも観たいものです。

山本:ストリートは、またやりたいですね。前回にストリートでライブしたのが2012年。かっちり決めているわけじゃないけど、4年に1度くらいのペースでできたら。

堀川:ライブについてはもう意味わからないくらいの場所でやってみたいですね。以前、静岡県ふもとっぱらのライブのとき、雨が降ってきて牛舎でライブをしたことがあって、そういう普段まったくライブとは無関係なところで突発的にできたらおもしろい。「あ、こんなところでもできるんだ!」という発見があるような。

川上:ちなみに「Natural High!」はもうこれまでにも最も出させていただいているフェスで、1日に3ステージやらせてもらったこともあるんですけど、初めて演奏したのはまさに今このインタビューを受けている場所でしたね。思い出が詰まった場所に帰ってきた感じがあります。

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ー 最近のライブで川上さんがイスの上に立ち上がりお客さんを盛り上げたりもされていて、なんだかこれまでのNabowaとは違う雰囲気もあるな、と思っていますが。

川上:あれは単純におもしろいことがしたくてやっています。立ち上がると派手でしょう(笑)。特にフェスの場合は僕らを観るのが初めての方や、インストの音楽を普段は聴かない方が観ている場合もありますよね。いろんな方がいるなかで、できればひとりでも多くの人を楽しませたいな、と。

山本:昔はどちらかというとそういうのは全然やらなかったんですけどね。でも諸先輩方のライブを観ていても“楽しみ方の先導”というようなものをすごく上手にされている。今までの僕らはお客さんに対しても「どんどん好きにやってね」という感じでしたけど、もう一歩僕らが進んで「こんなのはどう?」と提案はしたほうがよいかな、と思うようになってきたのかな。みんな他の人たちは普通にやっていることなんですけどね(笑)。気付くのに時間がかかっちゃった。

ー Nabowaなりのペースでわかってきたことによる変化、ってことですね。お話を伺っているうちに、さらにここからが楽しみになってきました。

山本:僕らは京都を拠点にしているバンドですけど、京都のバンドが京都のお寺でライブをするのは最近では随分と普通のことになってきている。それならば今度は教会でやってみたいなあ、とか。誰も思いつきもしないようなことをこれからはやっていきたいですね。一昨年は雑誌の企画で立山連峰の山小屋でライブをすることがあって、それはすごく新しくてよかったなあ、と。もう突拍子もないようなのがいいですよね。メンバーそれぞれ思っていることがあるから、話し合いのときにはみんなで出したりしています。

景山:今年の秋以降には、また何かおもしろいことをしようと話しているところですが、アイデアが早く出るほうではないので(笑)。みんなで詰めていってます。

山本:いい意味でお客さんや、周りのひとたちがあっと驚くようなことがしたいなあ、と。“ネクストステージ”って、「行ったね」って人に言われてわかるものだと思うんです。「Nabowaっていつぐらいに今の状態に変わったの?」とある時いわれたことがあって「いや?あ、変わってるんですかね?」と思ったんですよ。全然そんなのは自分らでは気付かない部分なので。だから観ている人が気付いたときには、教えてもらえたらとても嬉しいです。

quiet side of Nabowa Tour

京都 磔磔

日付:2015年7月18日(土)
時間:17:30開場 / 18:00開演
料金:前売3,500円

名古屋 TOKUZO

日付:2015年7月19日(日)
時間:17:00開場 / 18:00開演
料金:前売3,500円

和歌山 FAVORITE COFFEE

日付:2015年7月26日(日)
時間:17:00開場 / 18:00開演
料金:前売3,500円

浜松 Porte Bonheur

日付:2015年8月15日(土)
時間:19:00開場 / 20:00開演
料金:前売3,500円

神戸 cafe Fish!

日付:2015年8月17日(月)
時間:19:30開場 / 20:00開演
料金:前売3,500円

東京 晴れたら空に豆まいて

日付:2015年8月23日(日)
時間:17:30開場 / 18:00開演
料金:前売3,500円