松戸市議選に立候補した、ラッパーのDELI、見事当選!!!

「脱被ばく」「脱カスタマー」を掲げたラッパーDELI。

ストリートカルチャーを体現してきたDELIならではの議員活動に期待が集まります。これまでDELIの選挙を応援してきたたくさんの若者たち。さまざまな人たちが絡み合う政治の未来に大きな希望を作ってくれました。

11月16日の投票日。インターネット上に掲載される開票速報では、DELIの当選は最後までわからない状況でした。当選のボーダーラインを超えるか、超えないかのギリギリの進み具合。60人の候補者のうち、当選枠は44名。

そして、0時の最終結果で1,792票を得て、44位で滑り込み当選!その瞬間、中継していたツイキャスの画面に安堵するDELIの姿が映るとともに、たくさんの激励のコメントが集まってきました。まさにドラマチックな選挙でした。

DELIは、「脱被ばく」「脱カスタマー(脱おまかせ民主主義)」を掲げて立候補しました。福島第一原子力発電所の事故の影響を受けた、地元の千葉県松戸市。これまでDELIは、松戸市側が計測しきれていなかった範囲で、公園などで独自に土壌の分析や空間線量の測定をして、公表してきました。

国民みんなで考えていく必要がある「脱原発」の動きとは別に、個人ができることとして、「脱被ばく」と向き合える情報を共有するということ。

「『脱被ばく』だけを争点にして議員になること、大きな政党や組織票の力を借りず、僕たちのコミュニティや山本太郎や三宅洋平らと志をともにする人たちの力で議員になるということは、今後の選挙の方法論や町の防災論を考える上で、さまざまな可能性を持っている。僕はその責任も感じている」

「誰かに任せっきりの政治や社会では、本質は変わらない。自分の中の当事者意識をよりクリアーにして、自分できるところで関わりだすことで、政治や社会が僕たちのほうを向いてくれるんじゃないか。今回、DELIという名前で立候補するということは、この名前を知っている人たちに、『脱カスタマー』して欲しいと思ったから。お任せ政治はもうやめにしましょうよ」

要約するとそんなことを主張していたDELI。

11/15(土) BLOCK PARTYでの最後のスピーチ

ただ、今回の松戸市議選の投票率は、37.74%で、過去最低といいます(前回41.11%)。この政治への無関心さを今後どのように変えていけるか。ヒップホップというストリートカルチャーの体現者でもあるDELIならではの議員活動にその期待が集まります。

そして、同時に、その活動をまわりの人たちが伝え、より他の地方政治に広げていくことは、DELIを応援する私たち市民のできることではないでしょうか。