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ありのままの自分でいられる「セーフスペース」づくりに必須の6つのポイント

「ありのままの自分」でいられること、大事ですよね。そんな場所があることが、平和へのはじめの一歩だと、国際NGO「YWCA」は考えます。けれど、日常の身近な場やコミュニティで、ありのまま、でいられることは、意外と難しかったり。

全国各地にあるYWCAは、一人ひとりが安心して、自分らしくいられる場を「セーフスペース」として、地域や学校で展開しています。地域社会で「居場所づくり」の必要性が高まる今、改めてYWCAの「セーフスペース」づくりに必要な6つのポイントを考えました。

point1 信頼関係
安心を保障するルールを共有しよう

普段は口に出せない「本当の声」で語り合えるのが「セーフスペース」。しかし、プライベートな体験や悩みは、信頼関係なしに安心して打ち明けることはできないもの。初めて訪れる人も安心できるよう、そこに集うすべての人がプライバシーや人権を守る「ルール」を設けることが前提となります。

「今日のお話は、ここだけのお話し」(守秘)、「いろいろな背景を持つ人がいること」(多様性の理解)、「自分と異なる人を否定しないこと」(肯定・受容)、「なんでも話していい」「話したくなければ話さなくていい」(尊重)といったルールを共有することが、信頼関係の土台となります。

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point2 いつでも、どこでも
多様なカタチで創り出そう

 そこに集う誰もが安心して「ありのままの自分」でいられることが保障されていれば、どんな場所も「セーフスペース」といえるでしょう。たとえば施設や事業、プログラム、普段の活動、皆で美味しいものを囲んで語るひとときなど。それは、必ず特定の場所・空間である必要はありません。何もないところにも、新たな「セーフスペース」を創り出すことができるのです。

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point3 開かれている
違いを認め、受け入れ合おう

 「どなたでもどうぞ」と掲げながら、仲間うちだけの「居心地のいい居場所」であっては本当の意味で「セーフスペース」とはいえません。初めてそこを訪れた人が「ここは私にとって安心な場所」と思えるのは、「受け入れられている」と実感したときです。国や文化、性別、世代、生活環境や社会的立場、経済的背景、価値観など、あらゆる「違い」を受け入れ、尊重すること。これは「セーフスペース」を実現するための条件で、もっとも難しく、そして大切な要素です。

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point4 人と人の間に
お互いを尊重し対話しよう

 「セーフスペース」では、与える・受けるの関係ではなく、対等な人と人との関係性を育んでいくことも重要です。支援事業に生じがちな「支援する・される」、「指示する・される」という関係性を取り除くことで初めて、そこにいる誰もが対等になり、お互いを尊重する「対話」が生まれます。お互いに目の前の相手の声に心を傾けて対話することを通して、隠されていた思いやニーズに気づかされることがあります。活動に関わる人すべてが、その「気づき」によって変えられ、成長することを通して、「セーフスペース」も日々変化し、成長していくのです。

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point5 地域・外部との連携
スペシャリストのチカラを借りよう

「セーフスペース」がニーズに応え、息の長い活動となるには行政、医療、他の福祉施設や専門家との柔軟な連携が必要となるでしょう。例えば、広島YWCAの「大手町の小さなキッチン わいわい食堂」は、ひとり親家庭などの小中学生を対象に、子どもと親が安心して集い、気軽に交流できる居場所として発足。子ども支援の専門家や福祉関係者と連携し、サポーターの育成にも力を入れています。

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point6 参加者から参画者へ
自分を取り戻して立ち上がろう

そこを訪れた人が自分らしさと元気を取り戻し、立ち上がり、主体的に動き出すようになるのも、「セーフスペース」のチカラです。また、日常の場に戻っても自分自身のチカラを必要とされる場で活かせるようになったり、リーダーシップを発揮して新たな活動を始めたりするなど、「セーフスペース」のチカラはその場に留まることがありません。

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これなら、日常のあらゆる場所で用いることができますね。あなたのコミュニティでも、新たな「セーフスペース」を創り出してみませんか。

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