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【インタビュー】母を助け、子どもを育てるぬいぐるみ「100mermaids workshop」

子どものころ、大切にしていたぬいぐるみがあった。茶色い子猫のぬいぐるみで、お腹を押すと「ニャー」と鳴く。いつも一緒にいて、自分が描くお絵かきにもよく登場していた。今回の記事で紹介する「100mermaids workshop」は、その逆。子どもが描いた絵が、ぬいぐるみになるというプロジェクトだ。

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earth gardenの出店の際には、その場でできるぬいぐるみづくりのワークショップで人気。プロジェクトを主催する森牧子さんにお話を伺った。

自分の子どもが書いた絵がかわいくて、ずっと残しておきたいと思うんですが、紙のままだと、傷んできてしまいますよね。外に飾っておくと黄ばんでしまうし。だから、良い状態で残しておくにはどうしたらいいかなぁと考えて、絵をそのままぬいぐるみにしてみたんです。

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子どもの書いた絵を、そのまま布にプリントし、裁断して綿を詰めて縫う。平面だった子どもの絵が、ぬいぐるみとして立体となる。親はもちろん、子どももとってもうれしいだろう。

実際作ってみたら、自分がすごく楽しかったんです。なので、どんどん作りたくて、近所の子どもに絵を描いてってお願いしたりしてたら、友達のママさんが「それだと怪しいからワークショップにして、きちんとした形にしたほうがいいよ(笑)」って。

そんなわけで、近所のママさんに声をかけて、お子さんの絵をぬいぐるみにするワークショップをはじめることに。

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子どもが書いた絵を、ママさんが形にしていきます。ひと針ひと針縫っていくと、写経のようにリラックスできるんです。家事や仕事以外のことをして、自分を見つめ直す時間にしてもらえるといいなと。糸とか飾りとか、何を組み合わせようとか、何かを選ぶときに「自分」が出てくるんです。「自分ってこうだったなぁ」とか「こういうものが好きだったなぁ」って、自分を取り戻せるんですよ。普段は自分を見失っていたりしますから。

自身の楽しさから生まれたぬいぐるみづくりは、周りのママさんと共に次第に大きくなった。いくつかの助成金ももらい、森さんは展示会やイベント出展もこなすようになる。

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カフェでの展覧会や、イベントで説明する機会をもらったんですが、その場でできないとどうも説明しづらいんです。実際にやってみてほしかったので、無地のボディをこちらで用意して、そこに毛糸やボタンをつけてもらうようにしました。

最初は、丸や四角など、シンプルな形のボディしかなかったが、色んな形があってもいいんじゃないかという他のママさんのアドバイスを受けて、例えばクリスマスなら、サンタやツリーなど、イベントの趣旨や時期に合わせたボディをつくることにした。周りの人の意見を取り入れながら、臨機応変にプロジェクトを進めてきた様子がわかる。

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参加者は、幼稚園ぐらいのお子さんが多いのですが、お金もいただくので、ママも気合が入ってしまうようです。「ちゃんとやらせよう」とするママさんもいて、全部やってあげちゃうんですよ。それはもうお子さんの作品ではない。それってちょっともったいないと思うんです。子どもに任せたほうが、おもしろい作品ができます。

例えば、twitterのロゴのようなトリのつもりで作ったボディを、ある男の子が違う解釈をしました。「できた、サイ!」って(笑)クチバシをツノだと思ったみたいです。言われてみると確かにそう見える。いろんな見方があるよねぇと思いました。

子どもの発想って、邪念がないし、エネルギーもあるから楽しいんですよ。ビックリするようなものができることもありますが、それはそれでいいじゃないですか。直接言うことはないですが、せっかくだから子どもにつくらせてあげてほしいなと。

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僕は生まれ持って色弱で、紫や緑、赤を認識するのが苦手。きっと、みなさんとは世界の見え方が違うはずだ。目の前の景色は絶対的なものではない。子どもには子どもの世界があって、きっと僕らと景色は違う。大人の世界を押しつけるのではなく、子どもの世界を覗き見ることを楽しもう。

earth garden “冬” 2017に出店
http://www.earth-garden.jp/event/eg-2017-winter/