国会議員辻本清美と政治家を志す北川義樹が語る「地方から変わっていく、日本の政治の未来予想図」

せんきょCANPの実行スタッフとして活躍する北川義樹が、現役国会議員の辻本清美さんに直接取材!辻元さんのマル秘作戦は「地方からジワジワと。。。」時代が変わってきている今、日本の政治の未来は若者に託されている?!

地方から変わっていく日本の未来予想図とは?
辻本清美×北川義樹

投票率の低さをどう考えるか?



北川「辻元さんは、国会議員として17年目ですよね?それだけ、政治の世界の中にいれば、やはり、政治は時間がかかるものだと肌で感じざるを得ないと思うんですが、一方で外にいる若者としては政治家に求めてしまう部分があると思うんです。

例えば、前の選挙で言っていたことを4年間で実現させるには難しい問題であったとしても、若者は『できなかった』という結果しか見ずに、また違う人に投票してしまう。

残念ながら、自分が投票した人が『議員として何をしてきたか』は見ていないんです。

投票する→形にならない→違う人に投票する→形にならない、と負のサイクルができてしまう。そんなことが続けば投票率も下がってしまうのは当然だと。

先日の特定秘密保護法案の審議でも、社会的には賛成意見よりもっと議論がなされてもいいのではないか?という話が溢れてるにもかかわらず、可決されてしまう現状があったりするわけですから。」

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辻元「なぜこんなに想いが形になりづらいかというと、ひとつは小選挙区比例代表並立制っていう選挙制度に問題があるのね。

今の選挙制度だと、例えば51%の得票で通った人がいたら、49%得票をとっても落選してしまうっていう現象が起こってくるわけ。そうなると国会の勢力図と民意に『ねじれ』が起こってくる。今もそうだと思う。

それに、立候補するのにかかる供託金の問題もある。比例区も合わせると600万円とか。」

北川「世界で一番高いんですよね?」

辻元「そう。そんなもん、1円からでも立候補できるようにしなきゃダメだと私は思う。

お金がないと政治家になれない、だから世襲議員ばっかりが当選してくるわけ。つまり、いきなり国政っていうのはハードルがとても高い。

私が若者に進めたいのは区会議員とか市会議員とか県会議員とかの地方議員なんですよ。事実、地方議員は若い人が増えてきています。」

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まずは地方から変える



辻元「地方から変えていくことが、私は国政を変えることにつながると思っている。

地方議員に若者がなれば、同世代の若者が関心をもつようになるし、自分の住む町で今までにない形の選挙活動をすれば、どんどん若い人たちの関心が政治の方を向くと思うので、地方議員へのチャレンジを若い人にやってほしいな。

自民党が強いのは地域に議員さんがたくさんいるからです。そこに自分たちの考えに近い同世代の議員が47都道府県にひとりずついるだけでも全然違うでしょう。」

北川「次の大きな選挙は2年後の統一地方選ですが、若者への政治への参加方法は投票だけじゃない、立候補することも大事だ!と訴えていくために何が必要でしょうか?」



辻元 例えば、民主党で政治スクールを全国各地で展開しようとしています。街頭演説の仕方から様々な議会の仕組みとかを基礎からわかる政治スクールです。

一人でも議員になることができれば、またそこから広がる可能性があります。ドカンと変えるのは難しいですから、政治は。」

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今ある問題は、若者が背負っていくこと



辻元「今ある原発問題や非正規労働の問題、子供の問題、全て若者が背負っていく問題。

負担とリスクをみんなでわけあって、その中で決めていかなきゃいけないという今までと比べたら政治が難しい時期になっている。そんな状況だからこそ、自分たちの問題として政治を捉えないと行けないと思います。」



北川「時代が変わってきている今だからこそ、若者はまず身近な問題から知ることを始め、そしてそこから考え、行動し、その先に政治参画していくような空気を醸成していかないといけないってことですね。

お忙しい中こういった機会をいただき有難うございました。」

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