フジロック06のメインステージで会場を揺るがした圧倒的なパフォーマンス。 太鼓と伝統音楽芸能に無限の可能性を見いだし、 現代への再創造を試みる集団「鼓童」が、大音響を渋谷に響かせる!
 DJ KRUSH、GRATEFUL DEADドラマー ミッキー・ハート、 さらにインド音楽の巨匠ザキール・フセインとのアルバム共作、 Jazztronikなど、錚々たるアーティストとの共演を積み重ねてきた鼓童、 さらなる進化を遂げた最高の姿で、待望の渋谷、単独公演。



 鳴り響く魂の音景色は悠々と永遠に世界中の心を静かに激しくふるえ動かす。
DJ KRUSH (DJ/プロデューサー)

 鼓童はメディスン・マンのようなものだよ。鼓童はエンターテイナーの枠に納まらず、もっと優れた存在だ。エンターテイナーとしての側面は彼等のほんの一面でしかないだろう。彼等は人を癒す、リズムドクターなんだ。そう、温泉などと同じ。人を良い気持ちにさせるんだよ。
ミッキー・ハート (GRATEFUL DEADドラマー)

 鼓童のプレイヤー達が全力で献身する姿に特に驚かされました。彼等の卓越した実力と、神聖な節度、伝統を愛するとともに同時代性を受け入れる姿勢。何より、周囲に感染してゆく彼等の喜びに心が動きます。伝わってくる感情を誰も拒絶することができません。
カルロス・ヌニェス (フルート/バグパイプ奏者)

 鼓童は日本のソウルミュージックです。だから理屈抜きにかっこいい。そしてこれがまた、じわじわ効くんだな。見終わったその瞬間より、日が経つにつれ原風景のようにココロに沁みこむ、そ の奥ゆかしさが、またたまらないのだ。
GOCOO KAOLY (太鼓グループGOCOOリーダー)

 大地へ、地域へ、共同体へと還ろうとする世界中の流れが、大きな河になろうとしている。鼓童の音楽はそんな新しいグローバル・コミュニティの共通言語だ。
辻 信一 (文化人類学者、明治学院大学教授)



2007年9月21日(金) 渋谷C.C.Lemonホール
 開場18:00 開演19:00 一般指定席券5000円(全席指定)
 ぴあ 0570-02-9999[Pコード261-343]
 イープラス http://www.eplus.jp
 [問] アースガーデン 03-5468-3282 http://www.earth-garden.jp

 アースガーデンpresentsによる鼓童待望の渋谷公演。賑やかに出店も並び、限りあるスペースながらプチフェスの様相?また、彼等のライヴはノンPA。つまり、全て本当の生音のみのアコースティックだ。空気を伝うダイレクトなサウンド。ぜひこの機会に身体に刻み付けて欲しい。





 昨年夏のフジロック、メインステージ「グリーン」に“鼓童”の重厚でアグレッシブな打撃音が響き渡った。
 巨大な“大太鼓”の重低音が苗場の山を震わせ、一糸乱れぬ集団が打ち出すビートがサラウンドで森に広がっていく。舞台一杯に縦横無尽にパフォーマンスする姿は、伝統を踏まえて自由自在であり、メンバー達の躍動と笑顔は総立ちの客席を大いに沸かした。鼓童という新しい時代のオルタナティブへと歩み続けてきたグループの存在を、誰もが鮮烈に実感するステージだった。
 鼓童は年間平均100本を軽く超える公演を続けてきた堂々たるライブ・グループだ。しかもそのうちの3分の1はアメリカ、ヨーロッパを中心とした海外でのもの、この数年は年頭から春にかけての海外ツアー、春から初夏の国内ツアー、夏のフェスティバルやイベント、そして秋の国内ツアーから年末の特別公演という流れが定着している。
 この数のライブを毎年コンスタントにおこなうグループは和太鼓や伝統芸能では絶無だし、ロックやポップ・ミュージックでも毎年となると数少ない。最近注目されるジャム・バンド系が年間のライブ数を一つの説得力とするように、どんな練習にも優るライブそのものに鍛えられてきた鼓童のパフォーマンスなのだ。これまで数多くの超絶のライブに触れてきたが、鼓童は最もシャープで深いインパクトを僕の中に残してきた。


 彼らはその本拠を佐渡島に置いている。20〜30代を中心とするそのメンバー達は例外なく佐渡島に住み、鼓童での最初の2年以上を仲間と共に自然の中で学んで過ごす。合宿所は海と山の狭間にある廃校になった中学校で、その暮らしはストイックだが田舎暮らしやスローライフを学ぶ場とも言える。自分たちのご飯のために小さな田畑を耕し育て、地元の人々と触れあい豊潤な祭礼に触れる日々。気兼ねなく存分に太鼓を叩き、なによりも日本一豊かな芸能が蓄積された鼓童のただ中で、これ以上ない2年間に違いない。
 この合宿所に入り研修生になることは、自分の生き方を踏み出すということであり、そこから生まれる彼らの真剣さ、自然の中での暮らしが生む何かしらの余裕も、彼らが成長し鼓童メンバーとなった時のライブのあり方に繋がっている。


 鼓童を語る時に欠かせないもう一つの要素に、1988年以来地元佐渡島で開催を続けている日本最長の野外フェスティバル「アース・セレブレーション」がある。世界から一流のワールド・ミュージック・アーティストを招く場は彼らにとって文字通りの“セレブレーション=祭礼”だ。地元の人々への年に一度の晴れ舞台であり、各地でのライブで感動を伝えた全国の人々を佐渡島に呼び寄せる機会であり、数百人の海外からの参加者まで集まってくる。このフェスを彼らは主催者の中核として、自分たち自身でステージを建て、地元の人々と年々に話し合い、一歩一歩より良いモノを求めながら続けてきた。
 またこのフェスでの自分たちの感動、佐渡島という環境、祝祭の豊かさを抱えてツアーに戻り、再びツアーで出会う人々に手渡していくのだ。


 これまでの鼓童の共演者を見てもらえば、彼らがこれまでいかに幅広くジャンルを横断して一流アーティストと共演してきたか明らかだが、これも鼓童がその誕生から持っていた「伝統と革新」という遺伝子と、学び鍛えてきた太鼓の確かさなのだ。世界各地のワールド・ミュージックを筆頭に、ジャズ、ロック、ヒップホップ、ハウス、フォーク、クラシック、舞踊、画家、書道、etc。前進を恐れないアーティストで一流と言われる人々の多くが鼓童との共演を望んでいることが伝わってくる。
 また20〜30代が中心のメンバー達の中には、10代からロックドラムやパーカッションで活動した者も多い。他ジャンルのアーティストとの共演は困難も多いが、常に新しい表現に向かって進む姿はいつも興味深い。

これまでの鼓童の共演アーティストの一部
DJ KRASH、ビル・ラズウェル、ファンファーレ・チョカリーア、カルロス・ヌニェス、グレイトフル・デッド、 Jazztronik/野崎良太、OKI(DUB AINU BAND)、ザキール・フセイン、マルコス・スザーノ、サムルノリ、 ドーナル・ラニー、坂東玉三郎、富田勲、山下洋輔、渡辺香津美、 村上ポンタ秀一、 仙波清彦、梅津和時、日野皓正、 近藤等則、黒田征太郎、ハムザ・エル=ディン、 ババトゥンデ・オラトゥンジ、 他多数


 やむにやまれぬ情熱に突き動かされ、和太鼓を選びとり、佐渡島での仲間との暮らしに踏み出した若者たちと共に始まった鼓童。それは70年代に新しい時代の価値を求めたカウンター・カルチャーやコミューンとも重なり合う事であり、和太鼓はやがて見直されるネイティブ・カルチャーそのものだった。
 結成から25周年、前身から35年を超える鼓童の遺伝子は、拮抗する伝統と革新、多様性と調和への理想を含んでいた。ツアーを“一つの地球”へと歩んでいく新しい時代に向けて「ワン・アース・ツアー」と呼ぶのもその想いを象徴する。
 鼓童のトータルをイメージし文章を綴ってくると、その姿は数十年の月日を経て大きく育ち、今まさにエネルギーに満ちている大樹のようだ。そして、大きく空へと伸びる大樹だからこそ、大地へも深く根を伸ばしていく。
 今回の「鼓童:渋谷:ライブ!」では、彼らの最も純粋でソリッドな姿に触れられるはずだ。オルタナティブな歩みに新しい時代を求める若者たちにこそ触れて欲しい彼らの演奏と姿に、ご期待ください!!


『Heatbeat Best of KODO 25th Anniversary』 SICL-155/2006.11.22/¥2,940(税込)
1.LION 2.彩 3.族 4.いぶき 5.SHAKE 6.三宅 7.響酔 8.屋台囃子 9.Berimbau JamZ 10.Strobe's Nanafushi 11.floor 12.びえい 13.千里馬 14.くゆらげ
 鼓童結成25周年を記念したベスト盤。長年に渡って蓄積された彼等の軌跡が、この一枚に凝縮されている(下記に紹介している2枚からも1曲ずつ収録)。その時々のおいしいとこ取り、まさに代表曲のオンパレード。オリジナル盤とはまたひと味違う深い懐を感じて頂きたい。鼓童は常に新陳代謝を繰り返してきている集団だ。その点では、この再編集、再ミックスダウン、リマスタリングを施したサウンドは、実にふさわしいみずみずしさをたたえている。

『Mondo Head』 SICP-1/2001.10.11/¥2,940(税込)
 元グレイトフル・デッドのドラマー、ミッキー・ハートをプロデューサーに迎え、全編インプロビゼーションで作り上げられた異色作。世界を舞台に第一線で活躍するアーティスト達が多数ゲスト参加。それまでの鼓童とは、明らかに体を異にしたワールド・ミュージックテイスト溢れる楽曲群になっている。音の渦の中、イマジネーションで広がっていくのは深い香の香りや森の緑のくぐもった空気、はたまた一転して真っ青な海。そして、膨らんでいく未知なる文化への憧憬。


『いぶき』 SRCL-3729/1996.12.1/¥2,854(税込)
 ニューヨークよりビル・ラズウェルをプロデューサーに迎え制作された、96年の作品。いま改めて聴いても彼等の中から、たおやかに伸びてくる音は印象的である。ときに燃え上がる炎の如く激しく、ときにそよ風に揺れる水の如く涼しげに、それは姿を変えながら進んでいく。いまでもライヴで演奏される楽曲が収録されており、現在に続く足跡を辿ることができる。鼓童の真に迫るハイクオリティな「音」を聴きたかったら、間違いなくこの盤だ。



 http://www.kodo.or.jp