心や思考のベースに「平和の価値」を置いておく── 。フェスティバルが果たせる役割について

「LOVE & PEACE」を叫べばいいと思えるほど無邪気ではいられませんが、一人ひとりが「平和の価値」を認識し、の心や思考のベースに置いておくことがとても大事だと思います。

広く人間全体からみると、「平和」もひとつの「価値」にすぎません。誰もが平和を望んでいると安易に言われがちですが、必ずしもそうとは言えない。歴史を振り返れば、敵を殺すこと、戦士をたたえることは、古今東西でみられたことです。日本も平和を唱えるのは「ひ弱」で、戦争を称揚していた時代からまだ百年も経っていません

暴力的な社会への退歩を防ぐためには、平和の文化を意識的に追求する必要がある。

なぜ戦争がなくならないのかという問いにシンプルに答えるならば、領土や資源、国としての名誉など「戦争をしてでも得たい価値があるから」です。豊かさや名誉といった価値のために平和が犠牲になることは、むしろ常態と言っていいでしょう。

フェスティバルには、平和の文化を明確にし、それを人々に伝える役目を果たせると思うのです。だから、毎年やり続けなきゃいけないんです。