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バーニングマン2016レポート<前編> ~傍観者になるな~ 【コラム|BUDDHY WEDNESDAY】

アメリカ・ネバダ州リノの郊外約150キロに位置する砂漠で毎年8月末~9月あたまに開催されているフェスティバル「バーニングマン」に初参加してきた。

僕はここでの開放感と興奮とを、この先何十年ひとに語るのだろうか。ことばで説明しようなんて不可能に思える。それでも、現場で撮りためてきた写真をここに多く掲載することで、少しでも雰囲気と興奮を分かち合いたいと思う。(撮影:すべて筆者)

環境は、真っ白な砂漠

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はじめに砂漠と書いたが、われわれに馴染みのある鳥取砂丘のようないわゆる砂漠ではなくて、ウユニ塩湖のような、真っ白い塩類平原というのが正確だ。大風が吹くと砂塵で身体じゅう真っ白になって、テントの中まで砂は積もってくる。これはもう諦めるほかない。

会場のレイアウトは、直径2.4kmの扇形

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僕ら4人がテントを張ったのは、上の画像のグリーンの点のところ。この扇形のマス目に人々は生活する。直径約2.4kmらしいから端から端まで40分といったところか(もっとかかった気がするが)。

市街地の中心には「センターキャンプ」と呼ばれ、運営本部や、運営サイドで唯一オーガナイズをするステージがある。

十字の中央には、このイベントの象徴である巨大なヒトガタ「ザ・マン」がそびえ、マンは、最終日が近づくと燃やされる(バーニングマン、の名前の由来である)。センターキャンプとマンを結んでその先、12時の方向にある丸は、「テンプル」、人々が祈りを捧げる場所だ。デヴィッド・ボウイの遺灰が今年ここに散骨されたという報道があった。

古参バーナー(バーニングマンの参加者)ほど円の中心に陣取り、新参者はいちばん外周にテントを張る慣わしというところ、今回はジャパン・リージョナル(バーニングマン日本窓口のようなもの)のメンバーとして参加をできたので、立地条件にはかなり恵まれていた。お世話になった皆々には心底御礼を言いたい。

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黄昏時を過ぎた頃、人々は踊りだす

日中は直射日光が照りつけ、参加者がいよいよ動き出すのは黄昏時を迎えてから。人々は思い思いに発光グッズとライトを身につけ、遊びへと繰り出す。

原野を見渡すかぎり360度、全方位にステージがあって、あらゆるジャンルの音楽が地鳴りのように轟いている。スピーカーに近づきすぎるとあまりの音圧に内臓がえぐられたようになって、吐き気がしてくる。耳がイカレる。それが途中から快感に変わってくる。さらに巨大なオブジェは基本制作者が誰なのか明かされず、後日になって公表されるという。

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大事なことは、No Spectator(傍観者になるな)

誰もが主体的な参画者であることが望ましいとされるこのフェスティバルでは、1人1人がアーティストという自覚を持つ。日本から参加する僧侶として何を表現するか?考えたとき、われらは「声明(しょうみょう:邦楽の原型ともなった仏教音楽。仏典に節をつけ、歌うように唱える)」を唱えるミュージシャンとして、センターキャンプのステージに立った。

出演は、ザ・マンの燃やされるその日の朝、サンライズの時刻。そこから1時間弱のステージは、終わってすぐ何人かの聴衆が駆け寄ってきてくれ、心が奮えるのを共有することができた。

撮影:大月信彦氏
撮影:大月信彦氏
撮影:大月信彦氏
撮影:大月信彦氏

バーニングマンは日本でもやるんです。

いま自分で書いたこの記事を読み返しても、まったく魅力が伝えられていない気がしてならない。表層の部分のほんのさわりだけでも共有できたらと願いたい。バーニングマンに水脈のように流れる思想や、その壮大無比のスケール感など、ネットでも検索してみて欲しい。

1つ確実に言えるのは、このフェスティバルのすさまじさは、砂漠という環境下で皆が生活を送るところにある。この苛酷な自然環境やここでの学び、それに比べて日本の自然環境はどうか?等、詳しいレポートは<後編>にお届けしよう。

なお、各地で配布されるアースガーデンのフリーペーパーの誌面にも、後半が掲載されている。題して「宇宙の温度」。是非チェックしてほしい。より感動が伝わるはずだ。

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そして、上に書いたバーニングマンのジャパン・リージョナルが、来る10月8日~10日にかけて野外フェスティバル「バーニングジャパン2016」を開催する。朝霧JAMと同週末なのが泣けるが、興味の沸いた方はぜひコチラも確認してもらいたい。こちらのイベントには僕も未参加ではあるのだけれど、きっと衝撃的な経験があること請け合いだ。
http://burning-japan.com/