渋さ知らズ、rega、cro-magnonが語る『SYNCHRONICITY』が楽しすぎるワケ

さぁ、いよいよ開催が迫ってきた都市型フェスの代表格「SYNCHRONICITY」!!10周年という記念すべき年ということで、3会場6ステージというびっくりな規模で楽しめます!渋さ、ZAZEN、ソイル、カンパネラ、アナログフィッシュ、、、あぁ、豪華すぎる!

そして『SYNCHRONICITY』はフェスとアーティストとの距離が近い!といいますか、とにかくアーティストと一緒に作っているかんじなんですよ。

祝10周年!開催迫った『SYNCHRONICITY』特集

そこで今回は『SYNCHRONICITY』が過去の媒体で行ったアーティストとの対談記事を中心に、どんな思いでフェスが出来上がっているのか、面白さはどんなところなのか、どうしてこんなにもアーティストからリスペクトされ、アーティストへのリスペクトを感じるのかといったところを感じ取ってもらえると、ステキです。

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世界各地のフェスに出た「渋さ知らズ」に訊く、良いフェスの条件
(CINRA 2015)
http://www.cinra.net/interview/201503-synchronicity

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麻生:やっぱり、続けて行くことで信頼が生まれるし、イメージも形作られていくので、そういう意味でも、持続させていくことは大切だと思ってます。

不破:ずっと続けて来てるお客さんがいる一方で、初めて出るバンドについてきたお客さんもいるわけじゃない? でも、すごく親和性が高いっていうか、どんどん混ざっていく感じがするんですよ。もとは「渋さが好き」とか「ROVOが好き」って来てる人でも、1日終わると、その日出たどのバンドも好きになっちゃうような、『SYNCHRONICITY』はそういう場の力があると思います。

麻生:そこはすごく大事ですよね。音楽って根本的には「好み」じゃないですか? その好みを自由に広げられる場所を作りたいっていうのは、すごく考えてます。音楽のクロスオーバーも大事だけど、人のクロスオーバーとか、感情のクロスオーバー、そこがすごく大切だと思うんですよね。
上記対談記事より引用

SYNCHRONICITY’15開催!! 麻生潤 × 谷ぐち順の特別対談
(OTOTOY 2015)

http://ototoy.jp/feature/2015032607

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谷ぐち : 今話しててちょっと違和感を感じたんだけど、レスザンTVとシンクロニシティのお客さんってそんなに違うかな?

ーーというと?

谷ぐち : 俺は異質なものが好きで、ずっとリリースしたりやったりしてるんだけど、今回シンクロニシティのアーカイヴを見てみたら、知ってる人がいっぱい出てて。クボタ(タケシ)君とかNOBUさんとか、ZAZEN BOYSとか。そこらへん観にきてる人って、それぞれ独自のアンテナを立ててやってるから、根本的にそんなに違わないんじゃないかなって思ってて。もっと単純に、「nestで何かやってる、10分あるから行ってみようか」っていう人ばっかりじゃないのかな。そう思いたいし、俺も去年走り回っていろんなところ観に行ったしね。

麻生 : そういう人ももちろんいると思います。ただ、今は情報がめちゃくちゃ多いじゃないですか。YouTube等で誰でも音楽を聴けるようになってて、自分でも処理しきれない。そんな中で、明確なシーンってものはもうほとんどないんじゃないかなって思ってるけど、なんとなくのシーンというか、カラーがあると思うんです。それぞれがそれぞれの中で活動してて、お客さんもそれぞれの中にいる。でもその別々のシーンみたいなものが、カチッと出会うことってなかなかない。その異質な出会いが今回だと思うんですよね。
上記対談記事より引用

麻生潤×rega 都市型フェス『SYNCHRONICITY』対談
(CINRA 2014)
http://www.cinra.net/interview/201402-synchronicity

Photo by Yasuyuki Kimura
Photo by Yasuyuki Kimura

―『SYNCHRONICITY』は「CREATION FOR THE FUTURE」というテーマを掲げていますよね。その理念はどうやって生まれたものなのでしょうか?

麻生:徐々にできあがってきた感じで、最初はもっと音楽に寄っていたというか、カルチャーに刺激を与えられるものを作っていこうって感じで、2005年にクラブとライブの融合的なイベントとして始まったんです。そこから徐々に、カルチャーとしての未来というよりも、人としての未来に影響を与えられるような、未来につなげて行けるような空間を作っていきたいなって思うようになっていきました。

―音楽だけではなく、いろんなアートを取り入れたり、トークセッションをやったり、非常に多様性がありますが、その根幹にはやはり未来への視線があるわけですよね?

麻生:よく「持続可能な」って言うじゃないですか? その視点ってやっぱり大切だし、一過性のものじゃつまんないと思ったんですよね。すべてのイベントがそうじゃないとは思うんですけど、イベントって大概そのときブワーっと楽しいだけで終わっちゃう。もちろんその楽しさってとても大切なことだけど、それだけじゃなくて、例えば、知を深めることができれば、日常生活においても考えるきっかけになりますよね。それと共にきっとそのときの音楽も思い出すだろうし、その思い出や感動がまた新しい音楽を聴くことにもつながる。そういう風に日常に溶け込んでいくこと、僕はそれが未来につながる一つだと思うんです。なので、『SYNCHRONICITY』としてこれからもっともっとやりたいことはあるんですけど、今は一歩ずつ段階を踏んで行ってるっていう感じなんですよね。
上記対談記事より引用

SYNCHRONICITY’12 麻生潤×cro-magnon大竹重寿 インタビュー
(OTOTOY 2012)
http://ototoy.jp/feature/index.php/20120218

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——「SYNCHRONICITY」は、都市型アーティスト・フェスティバルを謳っていますよね。なぜ都市型なのでしょう。

麻生 : 僕は大分出身なんですけど、大分に居た時間と東京で暮らしている年月は変わらないんですよね。僕自身の性格とかは大分で形成されたんだろうけど、受けている影響は圧倒的に東京のほうが大きい。だから、最先端のヒリヒリした東京の温度も、そこで活動している人たちの考え方も分かるんだよね。そういう最先端の温度や刺激を伝えていきたいし、そのためにはなるべく近いところでやることが大切かなって。最近、都市型、都市型ってよく言うけれど、そういう都市のエッセンスを伝えるフェスティバルにしたいっていう明確なイメージが僕にはあるんです。

上記対談記事より引用

SYNCHRONICITY主催者インタビュー 未来を繋げる至高の空間
(fujirockers.org 2013)
http://fujirockers.org/?p=4492

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—グリーン電力…自然エネルギーを使い始めたのは、シンクロニシティとして未来を考えた時にっていうのがあったんですか?

未来に対して持続可能であるか。子ども達に美しいものや感動できるもの、希望をのこしていくことってめちゃくちゃ大切だと思うんだよね。それを考えた時、自然エネルギーを使うっていうのはひとつの手段としてベターだと思ったんだよね。

例えば今話題になっている原子力、いまは必要かもしれないけどぜんぜん持続可能じゃないし、埋めて隠してって、きれいなことじゃないじゃん。そんな負の遺産を残したくない。自然から感動を得ることってかけがえがないし、未来を考えた時にそういうものをきちんと感じることのできる世の中を作っていかないといけないと思う。グリーン電力はベストではないかもしれないけれど、手段のひとつとしてはありかなと。現状を知ってもらうきっかけにもなるしね。また行き過ぎた「電気を使わない!」という考え方はちょっと違うかなと思っていて、それよりシンクロニシティは「どう新しいものを生み出していくか?」にトライし続けていきたい。人が成長していくためには常に新しいものを生み出していかなくちゃいけないと思うんです。
上記記事より引用

人と人を繋ぐ、麻生潤のイベント・オーガナイザー論
(OTOTOY 2013)
http://ototoy.jp/feature/index.php/2013022800

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麻生 : より強く責任を感じるようになった。多くの人が関わってるしそれを束ねているからね。SYNCHRONICITYって実はすごく人間臭くてさ、気持ちで動いてくれてる人がたくさんいて、だからこそ強い信頼関係で結ばれてるんだよね。それに対しての信頼にはしっかり答えていかなきゃいけない。また曖昧なものがなくなったかな。成功と失敗を両方経験すると曖昧なものがはっきりするじゃない? コントラストが生まれるっていうか。何が良くて何が悪いのかということがはっきり分かるようになった。ここ数ヶ月だけど自分でもはっきりと変わったと思う。イベントには足を運んでもらうこと、そして心底楽しんでもらうことっていう二つの基本的で大切なことがある。それらは本来一つのものなんだけど、別々の考え方をしなくちゃいけない。そのバランスがすごく大切なんだよね。集客が厳しいというのはお客さんに価値の一つを与えられていないということ。それはもちろんいつもすごく考えてるんだけど、今回の経験を経て改めて考えさせられました。
上記記事より引用

今、音楽イベントが出来ること 麻生潤インタビュー
(OTOTOY 2011)
http://ototoy.jp/feature/index.php/20110501

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――SYNCHRONICITYの場合は、会場に常設である通常の電気代プラス、会場で生まれた電力を計算してグリーン・エネルギーを発電する会社に支払っているってこと?

J : 払っているよ。余分なコストはかかっているよね。それでもやるっていうのは、うちらが使用する電力を東京電力が発電しなくて済むという事実がある。もう1つはグリーン・エネルギーをうちらが率先して使い続けることで「こういうことがあるんだ」っていう気付きを、人に与えられる。特に後者に関しては、意識を変えることに繋がる大事なことだと思うんです。
上記記事より引用

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SYNCHRONICITY’15 – 10th Anniversary!! –

日付:2015/4/11(土)
時間:15:00 openstart(TSUTAYA O-nest 14:00 open)
場所:TSUTAYA O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、TSUTAYA O-nest
料金:前売 4800円 / 学生割引チケット 4000円(枚数限定) / 当日 未定
出演:
渋さ知らズオーケストラ
ZAZEN BOYS
downy
SOIL&”PIMP”SESSIONS
YOUR SONG IS GOOD
長岡亮介(ペトロールズ)
Analogfish
rega
水曜日のカンパネラ
the chef cooks me
fox capture plan
toconoma
MOP of HEAD
Yellow Studs
Limited Express (has gone?)
GEZAN
COSMIC NEUROSE
V/ACATION
SiNE
VOGOS
ロンリー
Have a Nice Day!
ニーハオ!ドラびでお!
NATURE DANGER GANG
PASTAFASTA
FUCKER
柴田聡子
ランタンパレード
KURIWATAHASHI
タップダンス:SARO
DJ:Ko Umehara
VJ:矢吹和彦
ライブペインティング:Gravityfree

祝10周年!開催迫った『SYNCHRONICITY』
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