コラム

2007年09月

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ナゼ「鼓童」なのか?

 間近に迫った僕たちの主催する鼓童公演を前に、ナゼ僕たちが「鼓童」を伝えようとするのかを考えながら、文章を綴りました。オルタナティブな新しい価値に向かっていく多くの人に、彼らの姿に触れて欲しいと真剣に願っています。
9月21日:渋谷CCレモンホール 「鼓童:渋谷:ライブ!」http://www.earth-garden.jp/kodo/

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ナゼ「鼓童」なのか? 「鼓童」の何が面白いのか?
2007年9月14日 南兵衛@鈴木幸一

一級のライブパフォーマンスにしびれる!
 これまで相当数多くの多様なライブ・パフォーマンスに触れてきたけれど、鼓童のライブにはいつもしびれる思いがする。
 和太鼓グループとしての圧倒的な実績や、伝統から飛躍したコラボレーションの数々などといった前置きも、実際の彼らのパフォーマンスに触れてもらえばたいして意味がない。鍛え上げられたメンバーの寸分狂わぬ正確なビートが打ち鳴らされ、大太鼓の重低音に締太鼓や担ぎ太鼓の高音の波が寄せ返すように混じり合うアンサンブルには、人の体が生み出すリズムの極限が現れる。さらに曲間の転換さえ見せ場にする日本的な「間」と「立ち振る舞い」の奥深さにもため息が出る。
 パーカッションでのライブだからこその躍動感、日本の美意識と伝統が差し込む呼吸のメリハリ、新しい表現への革新性、色々なバランスが昇華するライブにはいつも余韻の深いものを感じる。
 音楽の有り様ゆえにヒット曲こそないものの、結成以来3000回を越える公演を国内外で続けてきたその音楽のクオリティは一級であり、昨年のフジロック・メインステージへの出演などもその評価あってこそと納得させられる。
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オルタナティブなあり方が素晴らしい!
 鼓童は、元々70年代に佐渡島でのワークショップに集まった若者たちの輪から始まった集団であり、当初から伝統と自然から新しい文化を創造しようとしてきた。集った若者たちの衝動がひたむきに持続し、理想と情熱の蓄積が現在の姿を生み出した。オフィス・スタッフ、演奏プレイヤー、研修生等までの総勢70名に迫る「鼓童」は、オルタナティブを創造してきた組織と考えても随一の存在なのだ。
 グループとしての「鼓童」とライブの場としての「ワンアースツアー」、伝統文化豊かな佐渡島を本拠地とする「鼓童村」、地元での晴れ舞台としての「アース・セレブレーション」、人材の育成と文化創造の拠点としての「鼓童文化財団」、これらが絡み合い支え合って、単なる音楽グループではない大きな「鼓童」という存在が成立している。
 その集団としての歴史とカルチャーが生むバックグランドの奥深さ、地方性を背景にした人の輪のあり方、佐渡島から照らし出される自然との一体感までがトータルで「鼓童」を成立させている。
 彼らの歩みと有り様を辿っていくと、新しい価値観を創りあげていくリアリティも透けて見えてくる。前身から30年を超える歩みの長さは、お手本と言うには少々大きすぎるかもしれないが、彼らのライブに触れてもらえれば、歩み続けてきたチカラと感動を感じてもらえるはずだ。
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佐渡島を背景にした、等身大の歩み、暮らし、仕事、が興味深い
 遮二無二走り出した若者たちの情熱を源流とする鼓童だけに、その歩みの裏話には彼らの等身大が映る楽しい話も多い。曰く、創設時には凍える冬にすきま風が通る廃校校舎で寝起きしていたとか、ドサ回りのようにおかしな初期の海外ツアーの様子、アース・セレブレーションをはじめた頃の試行錯誤等々、伝統と歴史を踏まえた「格式」以前に、今も手作り感満点で試行錯誤を続けている様子が印象的でもある。
 それは彼らの日々の暮らしぶりや仕事(音楽活動)のあり方にも通じていく。佐渡島の独自の伝統、自然、文化のトータルな豊かさが彼らを島に根付かせ、メンバーとスタッフも島の環境に馴染み魅力を感じて地域に暮らし働いている。島の中ではメンバーもただのお兄ちゃんだったりするわけである(笑)。また研修生として最初の2年間は農作業まで含む島での合宿生活から始まるのも彼らの歩みと地域性をに重なっていく。
 島のローカルからこそ発せられる言葉や想いが、折々に彼らから伝わってくるけれど、それはスローライフやLOHAS、オーガニックといった時代のキーワードにもつながる彼らの豊かな一面であり、その余裕が彼らのパフォーマンスに独特の深みを与えているのだ。
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そしてこれからの鼓童はもっと面白い! 
 つらつらと鼓童の魅力と興味深いあり方を綴ってみたけれど、実は彼らはまだまだ完成していない集団であり、さらに新しく質の高いあり方に向けて前へ前へと進もうとしている。だからこそ鼓童は素晴らしくそして、面白い!と言えるのだ。
 昨年のフジロックはその象徴的な例だと思うが、僕はその交渉から当日までの一部始終に立ち会って、彼らが小さからぬリスクと共にあのライブに挑んだ事を実感している。元々舞台芸術として完成度を高めてきた鼓童が照明の効かない白昼の大ステージに挑んだこと、音響ノウハウの薄いところに普段とまったく違う環境、短時間でのセッティング、日本一のフェスティバルのメインステージとはいえ鼓童にとってのマイナス要素はかなり大きかった。そんなステージに挑んでいった彼らの姿勢こそ、伝統以上に「ROCK!」だったろう。他にもこれまでの鼓童の共演歴を見れば、彼らの革新性はありありと伝わってくるし、これからの鼓童がその歩みをますます進めることに疑問はない。
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 鼓童と関わってくると、彼らのあり方の様々な要素が、僕たちの進む道に随分と示唆的だと思わされることが多い。日本〜世界、ローカル〜グローバル、自然〜人間、伝統〜革新、組織〜個人、技術〜個性、等々と色んな事を考えさせられるけれど、何よりも素晴らしいのは彼らのナマな姿の説得力だ。
 「鼓童:渋谷:ライブ!」9月21日:CCレモンホール
 この機会に、ぜひ彼らに触れて下さい!! 心からお待ちしています。
イベント特設ページ →http://www.earth-garden.jp/kodo/

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07年9月21日(金) 渋谷C.C.Lemonホール
開場18:00 開演19:00
一般指定席券5000円 発売中
イープラス http://www.eplus.jp ぴあ 0570-02-9999[Pコード261-343]
[問]アースガーデン 03-5468-3282  http://www.earth-garden.jp
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