ムダなダムを撤去するという物語を圧倒的なスケールで描いた映画「ダムネーション」

アメリカ全土につくられた7万5千基のダム。コンクリートの老朽化や維持費の高さ、土砂の堆積による貯水能力の低下に加えて河川環境への負荷という、ダムが抱えている問題はさまざまだ。そのなかで、発電・灌漑・洪水防止の面で重要性が低くなったダムを撤去するという、ある意味、社会基盤をリメイクする動きがアメリカ国内で起こっている。

映画『ダムネーション』

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映画『ダムネーション』は、ダムの撤去に行き着くところまでの歴史を豊富な資料と関係者へのインタビューで描いたドキュメンタリー。秀逸なカメラワークと心地よい音楽で全体を飾っており、一種のアート作品のようだ。

なんと言っても圧倒的なスケールの川の美しさ、一晩でダム堤体に描くユーモア溢れたメッセージ表現、またダム爆破のシーンから自然が蘇ってくる姿を捉えた映像は一見の価値あり。製作責任者はアウトドアブランドであるパタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナード氏。

11月22日(土)渋谷アップリンクほかでロードショー!